パチンコ「たった100回でも実質天井」!?「遊タイム及びネオ時短」の可能性を探るチャレンジングな1台!!
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、大人気アニメが「新タナ波ヲ」探る、挑戦的な遊タイム機能を搭載した『P交響詩篇エウレカセブン HI‐EVOLUTION ZERO』(以下エウレカハイエボ)だ。
パチスロではおなじみ、サミーの「交響詩篇エウレカセブン」が遊タイムを搭載したパチンコ機になって登場した。しかし、本機の遊タイム性能はこれまでの文脈とは異なるものとなっているのである。
いままでホールに登場したり、メーカーから発表された遊タイムは、規定回数到達後に大当り確率の2〜3倍にもなる長い時短が付与されるのが通例であった。これは、規則に定められた「低確率時の大当り確率の分母の3.8倍まで」を最大限に活かすような方向性が主流となっていたためである。
しかし、この『エウレカハイエボ』は、大当り確率の3倍となる599回転の通常回転消化で発動する遊タイムの時短回数は「100回転」のみとなっている。よりサポート色の強い、もっといえば、より「チャンスゾーン」としての性格を色濃くした内容となっているのである。
当然、これまでの遊タイムと比べれば物足りなさは否めない。「遊タイム行っても時短100回転で草」「この程度の恩恵なら遊タイム付けないでスペック良くするべき」とやはり否定的な意見が目立つ。
ただ、「遊タイム強すぎて台の調子が余計にひどくなるよりはCZ(チャンスゾーン)みたいにするものひとつの手かも」という建設的な考えを持つファンもいた。
100回転とはいえ、大当り確率が甘めのライトミドルタイプ(1/199.8)なので、大当り期待度が4割ほどある。パチスロのゲーム数管理、テーブル管理のような激アツ「ゾーン」のようなイメージで新しい時短解釈にこれまでと違ったゲーム性の息吹を吹き込める可能性を感じられるのである。
とはいえ、600ハマリで100回転時短発動の1回だけでは厳しいのも事実。遊タイム以外に特定図柄停止を契機に発動する、いわゆる突然時短の機能を使った「突然チャンスゾーン」など、複数の契機を仕込むアイデアが必要となるであろう。
ただし、本機の遊タイムがまるっきりダメだったと勘違いしないでほしい。なぜなら、本機は突破型のST機能を採用していて、ヘソ抽選時では1%の割合でしかSTに入らないが、電サポ中の大当りなら必ずSTに突入する仕組みなのである。
つまり、遊タイム中の大当りは即ST突入を意味し、要は600回転ハメればヘソでの大当り1回分の労力をまるまる代替したことになる。見方を変えれば実質的な天井ともいえるのである。このメリットは無視できないはずである。
いずれにせよ、本機の遊タイムを含めたスペック構成はチャレンジ精神にあふれた過渡期のものであるといえよう。これを踏み切り板として、ネオ時短マシンのさらなる飛躍や未知なる面白いゲーム性の構築に期待しよう。
(文=大森町男)
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