パチンコ店の「特定日」に珍事件!?「改善策を検討していただきたい」と…【濱マモルの のほほんコラムVol.72～オンライン抽選の悲劇～】

　娘の、鬼滅の刃へのハマリっぷりに拍車がかかっている。

　12月には、7歳の誕生日を迎える。その誕生日プレゼントとして同漫画の様々な公式ブックが欲しいとのことで、我が両親が既に他界していることで甘やかし担当であるアタシは、即座に本屋へ。方々を探し回るも目的の品は見当たらず、あまつさえ予約をお願いするも「転売する人がいるので…」と拒否される始末で、おじさん、少々困っているのが現状だ。

　価格は需要と供給の上で成り立つ。供給よりも需要が上回れば価格が高騰するのは必然だが、買い占めによる意図的なバランス崩壊は意味合いが違う。最近、プレステ5でも話題に上がった転売する輩どもは全員、スマホをコンクリートの上に落として画面がバキバキになればいいと思う。

　聞くところによると、グランドオープンや特定日のホールなどの入場券も転売されるケースがあるとのこと。それに加えて昨今のコロナ禍もあり、「777CON-PASS」などのオンライン抽選を採用するホールも少なくないそうだが、先日、このオンライン抽選による弊害を受けてしまったので、話したいと思う。まぁ、聞いてください。

　足繁く通うホールの特定日。その日は家の予定で車を使用できずに電車で移動したところ、不運にも遅延で到着がギリギリとなることが予想された。抽選開始はとっくに過ぎており、その終了時間も迫っている状況。

　抽選はボタンを押しさえすればOKだが、承認を得るためには事前に登録した顔写真と照らし合わせる必要があり、アプリ上で自撮りしなければならないのである。

　ラッシュ時で、そこそこ混む電車内。そんな中での自撮りはかなりの勇気がいるわけだが、抽選を放棄することは即ち、せっかく前日に絞り込んだいくつかの狙い台を確保できなくなることと同義である。

　それは良くないと脳内会議で判断したアタシは、意を決して電車内で自撮り。シャッターを押した刹那、「パシャッ」と音がしたのである。

　にわかにざわつく電車内。シャッターを押したのだから、そりゃあ音がするのは当然なのだが、電車内でのシャッター音はあからさまに不自然であり、まさか周囲の全員に「いやー、抽選の写真認証をしまして…」とは説明できない。

　仮に説明したところで頭に疑問符が付く人々がほとんどであろうし、このコロナ禍、顔を近付けて他人に話しかけられること自体、嫌悪感を抱かれるであろう。

　幸い、ざわつきは数秒でおさまったものの、万が一、盗撮だと疑われてしまっては、アタシのスマホ画面がバキバキにされる危険性があるし、それどころか連行される恐れもある。現状、ベストな本人認証なのだろうが、到着がギリギリで下車後に自撮りをする時間がないパターンも考慮して、改善策を検討していただきたいと考えた朝でありました。

（文＝濱マモル）