パチスロ「32G以内の連チャン」は裏モノが原点!? 業界の大御所2人が裏モノについて回想
メーカーとは一切、関係ありません。そんな文言と共に3号機時代から4号機時代にかけては、各地で違法改造機、いわゆる“裏モノ”がまん延した。
中でも全国的に人気を博したのが完全告知「沖スロ」の裏モノで、 業界のご意見番的存在である大崎一万発氏も、ドハマリしたひとりとして有名。ヒロシ・ヤング氏による公式YouTubeチャンネル「ヤングちゃん、寝る」内の動画「裏モノの闇を暴く!?現在のスロットの原点!裏モノスロットとは何だったのか!?」では、そんな大崎氏を招いて当時の裏モノについて言及している。
冒頭で述べた通り、基本的に裏モノはメーカーの関与はなく、台を仕入れた業者がパチンコホール導入前にチューンアップを施していた。かつて東は神奈川県、西は兵庫県が聖地と言われていたが、2000年代に入り、全国的に沖スロの裏モノが急速に広がった。
大崎氏曰く、当時は「東京のど真ん中」に「沖すろ屋」なるパチスロ専門店もオープンし、その広告が「パチスロ必勝ガイド」の裏表紙に載ったほど。営業自体は1年と持たなかったそうだが、それだけ人気が過熱していたということだろう。
これら沖スロの裏モノにおいて、最もメジャーなのは32G以内に連チャンするハイビスカス系マシン。そのゲーム性が後にノーマル機にも取り入れられ、「32G以内は連チャンゾーン」「天国滞在時は128G以内に当選」といった仕様が生まれたと分析している。
また、裏モノの出玉性能が激化するうちに強烈な小役カットバージョンも誕生し、通称『ゴッドシオ』なるマシンも台頭。その通称は現在、ユニバーサルエンターテインメントの社員で元ライターのリスキー長谷川氏が命名したそうだ。
ちなみに、32G間がアツい5号機『沖ドキ!』の製造には、そのリスキー長谷川氏が深く関わっていると言われている。
無論、裏モノは正規のマシンではないわけだが、当時は「どこに行ってもあるのが当たり前」な状況下であり、そんな裏モノを大崎氏は「良い悪いこと」と表現。これにはヤング氏も納得で、「あれ、なんやったんやろな?」と沖スロの裏モノ全盛期を懐かしんだ。
一方、ヤング氏は「善悪のジャッジは時代の空気感と共に変化する」とも。それ故、「今を盲信してはダメ」とし、「今、いいとされても2年後は分からない」と注意喚起する一幕もあった。
大崎氏らによると、パチンコホールは「隙を突いてやる商売」。裏モノの復活はあり得ないだろうが、今後、新たな営業方針が誕生することはあるのだろうか。
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