パチンコ「確率約1/25」ながら10万発も可能!? 旧MAX機レベルの爆裂に期待も…

文=堀川茂吉

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　個人的に印象の強かったパチンコ・パチスロ台を取り上げる本コラム。前回は甘デジながら「ALL約1100発×ST130回」という強力RUSHを搭載した『CRカウボーイビバップ 99.9ver.』をご紹介しました。

　本機によって一撃2万発オーバーを叩き出し、私の甘デジ最高出玉を更新したというエピソードをお話したわけですが…。甘い確率でこれだけの爆発力を実現できたのは、「RUSHまでのハードルが極めて高い」というカラクリがございます。

　初当りの50％に振り分けられた確変大当りを射止め、その後に突入する電サポ70回の間に1/94.2の大当りを獲得する。これが電サポ（ST）130回転を獲得するために設けられた2段階のハードルです。

　あまりに壁が高すぎて「4万円使ってRUSH入らず」という甘デジらしからぬ大敗を喫したこともありました。軽い大当り確率帯で強力なRUSHを搭載しているマシンは、それだけ高いハードルが用意されているということ。つまりハードルを究極まで上げれば、とんでもない爆裂マシンが出来上がるとも言えます。

　前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介する機種は先述した『CRカウボーイビバップ 99.9ver.』をも上回る高いハードルが設けられていた激荒マシン。約1/25という破格の大当り確率ながら、旧MAX機レベルの強烈な出玉性能を秘めた怪物でございます。

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　その機種の名は『CRロトパチ 25ver.』。タイトルの通り宝くじ「ロト」の一発逆転要素を、パチンコで再現したようなゲーム性です。

　先述したように、この手のマシンはRUSHまでのハードルが高いのがお決まりパターン。本機に関しては、そのレベルが段違いとなっております。そのゲームフローは次の通りです。

　本機は5つの数字（マイナンバー）を、プレイヤーが任意で選択可能。この内の4つが揃った時点で初当り（約1/25）となり「2R確変or2R通常or突然確変」のいずれかが当選濃厚。次のステップへと移行します。

　その後はマイナンバー5つめの数字を狙う演出が発生。内部的に電サポを獲得できていれば数字獲得となり、これでようやく最終ステップ「ルーレットチャレンジ」の門が開かれる仕様です（5つ目の数字を獲得できる確率は約1/65）。

　ルーレットチャレンジでは、液晶周りを取り囲むような巨大なルーレット役物による抽選演出が発生します。ここでは先述したマイナンバー5つに加え、ベットする数字が上乗せされるチャンスパターンも存在。最終的に点灯（ベット）している数字に球が入ればRUSH突入です。

　チャレンジ中は右打ちとなり、電サポ1回or7回が消化されます。この間に確変大当りを射止めていれば、チャレンジに成功するという仕組みです。電サポ1回での引き戻し率は約3.9％、7回では約24％となっております。

　これらを踏まえたトータルRUSH突入率は驚異の約1/626。旧MAX機で大当りさせるよりも難易度が上というとんでもない仕様だったのです。

　しかし、この高くそびえ立つ壁を超えた先には「約1/25×97.5％継続」という歓喜のRUSHが待っています。平均連チャン40連とも言われる激アツ性能。その爆発力は旧MAX機を彷彿とさせるものがありました。

　本機の大当り履歴は100連オーバーが表示されていることも少なくなかった印象。中には「544連」という大連チャンを味わった猛者もいたようです。大当り1回あたり約190発の払い出しですから、単純計算で10万3360発。当然ながら、このような記録は中々出るものではありません。

　ただ、その可能性を秘めていることは間違いない…大当り確率が約1/25という確率ながら、旧MAX機レベルの爆発にも期待できるポテンシャルがあると言えるでしょう。

「そんな夢を掴んでみたい」と気持ちは高ぶりました。私は興奮気味に本機へ挑んだのです。しかし…RUSH突入率・約1/626という高すぎる壁が、大きく立ちはだかりました。何度チャレンジしてもRUSHにたどり着くことができません。

　初当り（約1/25）は流石に引けますが、そこから先のステップでどうしても躓いてしまいます。2万円使ってルーレットチャレンジが1回くるかどうか…。あまりにハードルが高すぎたため、途中で心が折れてしまいました。

　突破型スペックが大好物の私ですが、本機には恐怖すらおぼえるダメージを食らうことになってしまいました。手も足も出なかったというのは、まさにこのことでしょう。本当に難易度の高い激荒マシンだったのを覚えております。

　一度でいいから97.5％継続のRUSHを体験してみたかった…そう心から思った強敵のお話でした。

（文=堀川茂吉）

<著者プロフィール>
　オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。