【パチンコ】ARTを彷彿させる「上乗せ型RUSH」、業界初の「2段階抽選システム」などパチスロメーカーが手がけたマシンは個性派揃い!
遊びやすさ、手軽さがウリのライトスペック。それでいて甘デジよりも出玉感を味わえることが魅力となっているが、なかには「ミドルタイプと遜色ない」ほどに出力が上がっているマシンもある。
そのひとつが『Pやじきた道中記』だ。1/159.8の確率で「やじきたチャンス」と呼ばれるRUSHへの挑戦権を獲得することができ、RUSHに突入すれば継続率約81%で75%が1500発大当りという強力な出玉性能の恩恵を受けることができる。
「やじきたチャンス」獲得確率は、1/319で抽選される大当りと同じく1/319で抽選されるC時短の合算。前者は2ラウンド約300発の出玉を獲得できるが、後者の場合は出玉なしで時短に突入する。
「やじきたチャンス」突入時の時短回数は10or20or30回を基本とし、そのトータル突破率は41.3%となっている。このほかに、1/32768の確率で発生する「天照降臨」はRUSH直撃のプレミアムフラグ。また、やじきたチャンスを10回転消化したあとにRUSHに突入する時短63回転のレアパターンも存在する。
このように2段階抽選のゲーム性を採用することでRUSHの性能を本来のライトタイプ以上に高めるスペックとなっている。これに似た機種として挙げられるのが『Pシンデレラブレイド』だ。
このマシンも発生率が1/141.1の「おしおきCHALLENGE」でチャンスをうかがいながら、トータル継続率97%という規格外のループ性に特化したRUSHを狙うゲーム性となっている。
本業で蓄えた技術やロジックをパチンコ開発に活かしている
ところで、この2つの機種には共通点がある。どちらもパチスロ由来(※デレブレに関しては、パチとスロでメーカーが異なるが)のコンテンツなのである。とくに『Pやじきた道中記』のほうはパチスロを主戦場としているメーカーであるのが興味深い。
なぜなら、こういったゲーム性で思い出すのが大都技研の『CR忍魂』やベルコの『CR超デコ』といった機種であり、いずれもパチスロメーカーなのである。単純に好きなのか得意だから多いのかはわからないが、パチスロメーカーメイドのパチンコ機における特徴と言えそうだ。
そして、どの機種も個性的で面白いのである。なかでも『忍魂』は格別。1セット11ゲームをベースとした大当りが連続して発生するパチンコART機で、連チャンシステムや上乗せ機能などまさにパチスロ的なゲーム性を本格的にパチンコに持ち込んだ名機である。
『CR超デコ』も、ヘソ入賞で電チュー開放の抽選を行い、電チューの抽選によって大当りを目指すという、業界初となる「2段階抽選システム」は非常に斬新だった。
パチスロメーカーは本業で蓄えた技術やロジックを巧みにパチンコづくりに活かし、これまでにはないゲーム性を披露し、パチンコのポテンシャルや新たな可能性をファンに示してくれるのである。
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