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気持ちはわかる? 安田記念でモーリスに実況、カメラマンも「幻惑」された!? 逃げるロゴタイプを無視して「モーリス連呼」

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 5日の安田記念を制したのは、6歳馬ロゴタイプだった。3年2カ月ぶりの勝利というブランク史上2位の快挙である。

 その一方、大本命のモーリスは、道中で折り合いがつかず、直線でジリジリと脚を伸ばすも2着。人気に応えることはできなかった。

 日本と香港でG1競走4勝。目下7連勝中だった怪物マイラーが敗れる姿を想像できるファンは少なかったに違いない。これまでのパフォーマンスはそれほどまでに衝撃的かつ絶対的なものがあった。そして、そのイメージを抱いていたのはファンだけではなかったようだ。

 中央競馬の全競走を毎週実況するラジオNIKKEI。場数を踏んでいるからか民放よりも安定した実況ができるのは当然。競馬ファンとしても彼らの実況は安心して聞いていられるに違いない。

 しかし、この「絶対的王者」モーリスには、さすがのラジオNIKKEIも幻惑されたようだ。

 安田記念の実況を担当したのは、同局の舩山陽司アナウンサー。数々のG1レースでの実況経験もあるベテランだが、彼もモーリスに目を奪われてしまったようで……。

 ロゴタイプが先頭で意気揚々と迎えた直線。同馬はセーフティリードを保っていた。後では一塊になった馬群が先頭めがけて突っ込んでくるが、なかなか差が縮まらない。残り400mを過ぎ、馬群の中を頭一つ抜けたのはモーリスだった。その瞬間である。

「モーリス先頭だ、モーリス先頭に変わるか!」

 いや、まだだいぶロゴタイプとは差がある。カメラもモーリス中心で捉えている。ロゴタイプがなかなかスピードが落ちず、船山アナは「ロゴタイプ粘る!」を連呼して事なきを得た。

 フジテレビの中継では、実況こそ問題なかったものの、カメラは2番手に上がったモーリスを「ドアップ」で映すなど、やはりモーリス中心。まあ、1.7倍というオッズ以上に「堅い」と言われていた存在なので、仕方ないのかもしれないが。

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