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「逃げ恥」どころか「逃げ勝ち」だった武豊騎手の2016年。かつての「溜め殺し」代表騎手が晩年に花咲かせた新たな才能 ~2016年プレイバック3~

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 最後の直線では後続を突き放す圧巻のパフォーマンスで、通算2勝目となるJRA・G1の逃げ切りを果たした。

 さらに武豊騎手の今年の「逃げ」を語る上で外せないのが、世界を震撼させたエイシンヒカリとのコンビだろう。

 昨年の香港Cを逃げ切ったことで世界に名を轟かせたエイシンヒカリの年明け初戦は、フランスのシャンティ競馬場で行われたイスパーン賞となった。鞍上はもちろん武豊騎手。ここからイギリス・アスコットの伝統G1プリンスオブウェールズに乗り込む、壮大なプランである。

 だが、この計画のハイライトは、むしろ初戦だったといえるだろう。

 雨の影響により、重馬場の中で行なわれた今年のイスパーン賞。ガネー賞を勝ったダリヤンや仏ダービー馬ニューベイなど強豪がそろった一戦となったが、エイシンヒカリも堂々の4番人気という好評価だった。

 レースではハナを叩かれて2番手から逃げるような形になったが、圧巻だったのは最後の直線だ。直線半ばで先頭に立つと、そのまま後続を一方的に引き離し続けて圧勝。かつて日本史上最強馬の一頭に数えられたエルコンドルパサーが2着に敗れたレースで、10馬身差という歴史的な勝利を挙げた。

 その圧勝劇に驚愕したのは日本だけではなかった。世界の競馬を統括する国際競馬統括機関連盟はワールドベストレースホースランキングで、エイシンヒカリに現役トップとなる129ポンドの評価を与えた。

 日本馬が世界の頂点になったのは、2014年のジャスタウェイに次ぐ史上2度目の快挙。武豊騎手にとっては9度目の海外G1勝利となった。

 また、ダート路線では不振が続いていたコパノリッキーが見事に復活。

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