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前途多難なダービー馬、不安だらけの実績馬に気をつけろ!鈴木和幸のアメリカジョッキーズクラブカップ(G2)追い切り診断を公開!
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鈴木和幸の追い切り診断=第58回アメリカジョッキーズクラブカップ(G2)
クラリティスカイは、1月5日の中山金杯に出走しているので、今回は中間軽め、それでもプール調整、坂路2本の調整を施され、すこぶる順調。今週は大きく先行の併走相手を追いかけての直線併せ。半ばで並んで追い出されると、待ってましたとばかりにストライドを伸ばし3馬身の先着、時計は楽々合格点のウッド6F80秒9-38秒5-12秒8。決して鋭さを感じさせる動きではないが、その代わり一完歩ごとに重心を沈めるフットワークは力強さ満点。2着時の前走をしのぐ。
クリールカイザーは、坂路で51秒7-37秒2-12秒3の好時計、これで目いっぱいに追ったわけではなく余裕残し。1年にも及ぶ長い休養があったため、昨年の5戦での最高着順は4着だが、徐々に逃げっぷりがよくなってはいた。今週のうなるような勢いをみると、再び2ヶ月半の間隔をとって仕上げ直しの効果ありあり。5勝をあげている得意の中山でのレースだけに楽しみ。
昨秋、G1エリザベス女王杯で2着に粘り込み、大穴をあけたシングウイズジョイ。ここは以来の出走になるが、坂路、ウッド併用の9本の乗り込み、前走の2着がなるほどとうなづける好調子だ。今週のウッドでの併せ馬も馬なりで先着の6F81秒7-38秒1-12秒3。少しでも追えば大差先着したであろう脚勢で、弾むようナバネの利いた動き。前走時のデキをそっくりそのままキープしている。
昨年3月の初勝利以降、1、3、1、2、2着と、クラスが上がっても好走つづきのゼーヴィント。2ヶ月半の休養をとった今回は、追い日ごとに時計7本、いかにもここ狙いの入念な乗り込み。総仕上げの今週は、もう強く追う必要なしとの判断だろう、ウッド4Fの短めで52秒7-38秒6、3頭併せの2番めでゴールした。最先着できなかったこと、追い出されての反応が鈍かったことにちょっぴり不満は残るが、このひと追いでそれも解消されるはず。成績通りに評価していい。
9ヶ月近い長期休養明けとなるタンタアレグリアは、先週までに長短8本の時計を出している。ただ、そのほとんどが馬なりでいっぱいに追い切ったのが1回だけ、そこに心配が残る。今週は騎乗する蛯名自らが手綱をとりウッド6Fからの併せ馬、2馬身先着しての83秒4-39秒3-12秒8。これなら90点くらいやってもいいが、追われてすぐさま反応、グイッと伸びたわけではなく、正直85点まで、久々の不安は残る。
マイネルフロストはフットワークが大きいのはともかく、頭の高い走法なので見栄えがしない。ただ、今週の3頭併せでは一番手応えに余裕があり、時計もウッド6F84秒4-39秒1-12秒5とまずまず。この馬としては好調の部類の最終追い切りだった。
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