GJ > 競馬ニュース > テイエムオペラオーの時代
NEW

皐月賞馬アルアインの日本ダービー鞍上の「行方」に思い出される、世紀末覇王テイエムオペラオーの時代 人が人を育てる時代は終わったのか?

【この記事のキーワード】, ,
皐月賞馬アルアインの日本ダービー鞍上の「行方」に思い出される、世紀末覇王テイエムオペラオーの時代 人が人を育てる時代は終わったのか?の画像1

 23日に行われたオークストライアル・フローラS(G2)で見せた和田竜二騎手の騎乗に、ファンを始めメディアからも称賛の声が集まっている。

 12番人気だったモズカッチャンを1着に導き、三連単39万7370円の波乱を演出した和田騎手に競馬評論家の柏木集保氏は「ムチの使用に制限ができてから別人のように変わった」と評価。元騎手の安藤勝己氏も「馬場を読み切った見事な騎乗」と称賛を惜しまなかった。

 和田騎手といえば、穴党の人間ならば1度は世話になっている美味しい騎手。実際にこの日上げた2勝はフローラSの12番人気と13番人気でのものであり、今年は現在30勝。関西リーディングでも日本人トップの3位につけるなど、ここにきてますますその技術の円熟味が増している。

 また、これまでも通算勝利数100勝の区切りを迎える度に、京都府京丹後市の児童養護施設を訪問し支援を10年近く続けており、昨年の熊本地震の際も「少しでも何かができれば」と、競馬界で先駆けて被災地支援の200万円を寄付したのも和田騎手だ。

 福永祐一騎手と同じ花の12期生として騎手デビューを果たし、今年で40歳の節目を迎える和田騎手。JRA通算1000勝を超え「騎手」としても、「人」としても競馬界を代表するに相応しい人物の1人といえるだろう。

 だが、そんな和田騎手の「今」があるのも1999年の皐月賞馬テイエムオペラオーとの出会いがあったからこそだ。

 自身が「騎手としての運命が変わった」と話すこの出会いは、和田騎手がまだ21歳の若手騎手の頃だった。和田騎手との出会いを果たしたのは、テイエムオペラオーがセリで1050万という、サラブレッドとしては安価で取引された地味な存在だったからこそだろう。

 和田騎手が「最初はすごい馬という印象も、正直なかった」と話す通り、ダートを使ったこともあって初勝利に3戦を要したテイエムオペラオー。だが、そこからゆきやなぎ賞(500万下)→毎日杯(G3)→皐月賞(G1)と3連勝を飾り、あれよあれよという間にスターホースへ上り詰めたのだ。

 そこからの快進撃は、間違いなく競馬史に残るものだった。

皐月賞馬アルアインの日本ダービー鞍上の「行方」に思い出される、世紀末覇王テイエムオペラオーの時代 人が人を育てる時代は終わったのか?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  2. JRA「強制卒業」させられたリーディング下位騎手のフリー化が続々、内輪揉めや騎乗馬の確保を心配する声も…「誰も得をしなかった」介入とは
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. JRA北村友一騎手「しがらき巡礼」で小倉リーディング!? “モレイラ旋風”吹き荒れる中、秋競馬は「中堅騎手」が高配当の使者になる?
  7. 【朝日杯FS】「勝ち馬は強かった」ジャンタルマンタル降板の元主戦は16着大敗もかつての相棒を称賛。もう1頭の「大物」と暮れの中山で鬱憤晴らしへ
  8. JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?