真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.04.25 08:19

皐月賞馬アルアインの日本ダービー鞍上の「行方」に思い出される、世紀末覇王テイエムオペラオーの時代 人が人を育てる時代は終わったのか?
文=浅井宗次郎
特に4歳で迎えた2000年は、年間で負けなしの8連勝を達成。天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念という古馬の王道路線のG1競走を完全制覇する”グランドスラム”を達成し、テイエムオペラオーは「世紀末覇王」としてライバルたちから恐れられた。
そして、その鞍上には常に和田騎手がいた。G1通算7勝を上げ、18億円を獲得したスーパーホースの主戦をまだG1を勝ったことさえなかった若手騎手が務めたのは、約20年前のこの時代でもやはり異例のこと。したがって当然ながら、和田騎手の降板危機は何度かあった。
特に皐月賞を勝って以降5連敗で3歳シーズンを終えた際は、オーナーでテイエム軍団総帥となる竹園正繼(まさつぐ)氏から乗り替わりの打診があったという。
しかしテイエムオペラオーを管理し、和田騎手の師匠でもあった岩元市三調教師は、なんとかオーナーを説得して弟子を乗せ続けたのだ。その結果が、翌年のグランドスラムという史上初の快挙に繋がったことは述べるまでもない。
無論、あの時に和田騎手ではなく一流騎手が乗り替わっていたとしても、グランドスラムを達成していた可能性は確かにある。だが2000年だけでいえば無敗であり、誰が乗ろうとあれ以上の結果は残せなかったことだけは事実だ。
そういった意味では、和田騎手は師匠の岩元調教師、そして納得して若い自分を信じてくれた竹園オーナーの期待に「100%」の結果を出したといえるだろう。
そんな和田騎手が昨年の熊本地震の際に、個人で率先して動いたのは竹園オーナーが九州の出身者であることに他ならない。
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 雨の桜花賞(G1)でアノ「穴馬」が急浮上!? 20年ぶりの雨開催に陣営は「じゃんじゃん降ってほしい」と大歓迎!
- お宝馬券がザクザク…2024年の荒れたレース、3連単とWIN5には夢がいっぱい
- 武豊と有馬記念を振り返る。ドウデュースのラストラン勝つための条件、オグリキャップ、ディープインパクト、キタサンブラックに続く伝説となるか?
- JRA最強の「幸運馬主」Dr.コパが語るヤナガワ牧場「大成功」秘話!キタサンブラック、コパノリッキーが誕生したのは「〇〇」のおかげ?
- JRA・M.デムーロ「新築豪邸欠陥トラブル」? オークス勝利も屋上プールの水漏れが深刻。修理資金はダービーで稼ぐ?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結