GJ > 競馬ニュース > 「新星」は何故G1で撃沈?  > 3ページ目
NEW

ファンディーナ、アドミラブル……底知れないスケールの「新星」は何故G1で撃沈したのか?この春「最後」の大物グレーターロンドンの期待


 ただ、この春のレースを観ていると、必要以上にマークされる立場の馬がG1を勝つのは容易ではないということを改めて実感した。実際に高松宮記念からこの春、1番人気でG1を勝ったのはキタサンブラックとオークスのソウルスターリングのみ。そのソウルスターリングにしても、人気が集中した桜花賞では敗戦を喫している。

 特に「新星」と評価される馬は能力が未知数な分、必要以上に警戒されることもしばしば。大きく負けたレースがない分、ファンだけでなく、周囲のライバルたちのイメージも際限なく膨らんでしまうことだろう。それこそが「新星」の魅力的な部分であると同時に、厳しい面でもあるようだ。

 最後に、今週の安田記念にはこの春4頭目の「新星」グレーターロンドン(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)が登場する。

 ここまで7戦して6勝2着1回とまったく底を見せていないグレーターロンドン。昨年、現役を引退したモーリスも怒涛の4連勝で安田記念を制し、ノンストップでマイル王まで上り詰めた。蹄に不安があり慎重な調整を強いられているが、もしここで安田記念を勝つようなら、モーリスの跡を継いでマイル界を牽引する立場となるのは間違いない大器だ。

 この春、「新星」と呼ばれる上がり馬たちには厳しい結果が続いている。金曜日の段階とはいえ、この馬が単勝7.6倍の5番人気に留まっているのは、そういった「流れ」もあってのことだろう。我々競馬ファンも、いろいろと学びながら馬券を買っているということだ。

 だが、競馬が盛り上がるのは、こうした「新星」が一気に頂点まで上り詰めた時だ。

 今年の日本ダービーは、昨年と比較して入場者数や売上を落とす結果となったが、仮に皐月賞をファンディーナが勝利してダービーで2冠に挑んでいれば、結果は変わっていたような気がする。

 群雄割拠といわれて久しいマイル界に新たなスターが誕生するか。高い壁に何度はじかれても、それでもスターホースの出現を期待してしまうのが競馬ファンの性なのかもしれない。

ファンディーナ、アドミラブル……底知れないスケールの「新星」は何故G1で撃沈したのか?この春「最後」の大物グレーターロンドンの期待のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
  2. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
  3. 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春(G1)】リピーターはディープボンドではなく「長丁場で大崩れがない」アノ1頭? 単穴は「豊富なスタミナが武器」の堅実派…まさに伏兵といえるベテランも? 超強力“現場ネタ”から紐荒れで狙える伏兵が浮上!?
  6. 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
  7. 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
  8. 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
  9. 【天皇賞・春】武豊、横山典弘を敵に回して豪脚一閃!マヤノトップガン&田原成貴の試行錯誤が三強対決に断【競馬クロニクル 第53回】
  10. 【NHKマイルC(G1)展望】ジャンタルマンタルVSアスコリピチェーノ「2歳マイルG1馬対決」実現! 重賞ウイナー総勢9頭「超豪華メンバー」が集結