GJ > 競馬ニュース > 幻の競馬漫画「勝算」  > 2ページ目
NEW

JRA追放者と本宮ひろ志の力作、 幻の競馬漫画「勝算(オッズ)」を知っているか?

【この記事のキーワード】, ,

 他の主な登場人物は警察官の熊井、そして競馬会の大島理事長、北条の妻と息子、そして北条を理解する騎手の俵正貴と馬主の西山田など。

 物語は北条の息子が何者から誘拐されるシーンから始まる。そして犯人からの要求はただ一つ。

「皐月賞で北条が乗るマイホープを勝たせること。騎手の乗り替わりや馬の出走取消は認めない」

 なるほど、誘拐事件において犯人側で最も難関となるのは身代金の受け渡しだ。それを現金ではなく馬を勝たせることで馬券を通じて手に入れる。その払戻は一般人に紛れてしまえば誰も気付かないのだから、発想は斬新である。

 しかし八百長を認めない競馬会はこの要求を拒否して公正競馬の確保を優先する。それに対し理事長の娘である北条の妻は取り乱すが、そこで北条が「俺がやる。俺がマイホープを勝たせる」と立ち上がったのだ。

 そして北条がレース前日に厩舎のマイホープに会いに行き、厩務員や調教師がいる前で鞭を振り回して「本気を出して走れ!」と威嚇するのだが、これがこの漫画最大の見どころといってもいいだろう。

「お前の命を俺にくれ、俺の命をやる」

 その北条の覚悟がマイホープに届き、遂に覚醒するのである。そしてパドックでマイホープに跨り返し馬に出た瞬間、北条は驚愕する。

「俺はお前という馬を見誤っていた」

JRA追放者と本宮ひろ志の力作、 幻の競馬漫画「勝算(オッズ)」を知っているか?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
  2. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  3. JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
  4. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  5. JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
  6. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  7. 高知競馬10年間で「売上10倍」の快挙! かつてハルウララ騎乗の武豊騎手が「悲惨」と憂いた競馬場が「時代の風」に乗る
  8. JRA「パワハラ裁判」木村哲也調教師が復帰。大塚海渡騎手への暴言、暴力行為による調教停止処分から約3か月…若手実力派調教師の汚名返上に期待
  9. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  10. 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆