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2017.10.16 14:46

ハービンジャーがJRA「血の飽和」を救う!? 「産駒爆発」の3年目、次の矢はペルシアンナイト
編集部

15日の秋華賞(G1)を制し、初の栄冠に輝いたディアドラ(牝3 栗東・橋田厩舎)。レース前から関係者評は非常に高く「秋華賞はこの馬の相手探し」とすらいわれていたが、ルメール騎手の好騎乗も相まって、その才能がついに開花した。
雨によって馬場が渋ったのもディアドラに味方した部分はあるだろう。ディアドラの父は欧州の名馬で、現在は日本で種牡馬生活を送るハービンジャーだ。
ハービンジャーは2010年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身差という史上最大の着差でレコード勝利した名馬。G1制覇はこれだけだが欧州の評価は極めて高く、シーザスターズやフランケルなどと比肩されるレベルのレーティングを得ている。その後引退し日本の社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。2歳実績がないことや長距離でしか結果を出せていない点が、欧州のマイル重視の種牡馬傾向から外れたのが大きいようだ。
日本では初年度からベルーフが京成杯を制するなど活躍は見せたものの、これまでの欧州からの輸入種牡馬と同じく苦戦を強いられる。翌年も順調な勝ち上がりを見せるものの、目立った産駒は登場しなかった。馬場の違いを主な理由として、欧州種牡馬の産駒はなかなか最近の日本競馬では活躍できない傾向が強い。欧州最強の種牡馬ガリレオも、日本では鳴かず飛ばずという有様なのだ。
しかし、ハービンジャーはこの2017年、一気に飛躍の時を迎えている。ペルシアンナイトが圧倒的強さでアーリントンCを制すると、皐月賞でも2着。モズカッチャンは人気薄でフローラSを制すると、オークスにも2着に入った。秋にはディアドラが紫苑Sと秋華賞を連勝し、ついにG1制覇も達成。ディープインパクトやサンデー系の種牡馬と互角に渡り合っている。
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