
JRA藤沢和雄調教師「大器」オブセッションは皐月賞回避も!?「4強激突」の弥生賞(G2)でもピリピリ感なし……藤沢流の「真意」は?

昨年の日本ダービー馬レイデオロを送り出したC.ルメール騎手×藤沢和雄厩舎が、今年も牡馬クラシック制覇に向けて”真打ち”を送り込む。
4日に開催される弥生賞(G2)に出走するオブセッション(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は、わずか「1戦」の内容で2歳王者ダノンプレミアムや3戦3勝のワグネリアン、ホープフルS(G1)2着のジャンダルムと並んで、クラシック候補に挙げられる大器だ。
その1戦、昨年12月のシクラメン賞(500万下)の走りは、数多くの競馬ファンを驚愕させた。
7頭立てで行われた阪神1800m外回りコースのレースで、オブセッションはまずまずのスタートを決めるもダッシュがつかずに後方から。残り800mとなる1000m通過は59.1秒と2歳500万下としては厳しい流れ。ペースが上がり徐々に馬群が凝縮される中、ほぼ一塊で最後の直線に突入した。
手応えが明らかに違ったのは、後方から追い上げたダノンフォーチュンとオブセッションの2頭。人気馬2頭による追い比べになると思われたが、鞍上からゴーサインが飛び、いざエンジンが掛かるとオブセッションが一瞬にしてライバルを突き放し、4馬身差でゴールした。
勝ち時計の1:45.6は、後の皐月賞馬イスラボニータが2013年の東京スポーツ杯2歳S(G3)で叩き出した1:45.9の2歳レコードを更新するもの。紛れが少なく力通りに決まりやすい阪神外回りの1800mコースで出した時計には大きな価値があり、3歳春までの時計上位には3冠馬オルフェーヴル、ダービー馬キズナ、変則2冠馬ディープスカイといったクラシックホースがずらりと並ぶ。
これだけを見ても、オブセッションがクラシックを意識できる存在であることは間違いない。今回の弥生賞で激突する「4強」の中で実績面では一歩劣るが、すでに完成度の高いライバルと比較して「伸びしろ」という点では本馬が一番かもしれない。
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