GJ > 競馬ニュース > 2着エポカドーロ
NEW

日本ダービー2着エポカドーロ「世代最強」を送り出した「厩舎力」……藤原英昭調教師の「神業」で秋の主役へ

日本ダービー2着エポカドーロ「世代最強」を送り出した「厩舎力」......藤原英昭調教師の「神業」で秋の主役への画像1

 第85回東京優駿「日本ダービー(G1)」が27日に行なわれ、5番人気の友道厩舎のワグネリアンが福永祐一騎手の手綱で優勝した。

 前残りの決着というレースで、走破時計は2分23秒6。これは遅すぎで、この日の1000万下クラスの決着が2分22秒9であり、6着ケイブルグラムはワグネリアンより0.1秒速い。結局、G1となると牽制し合ってしまうのと、先行勢がうまくスピード落として、スローになってしまう。そういった意味では、一番うまくレースをしてかつ強い競馬を見せたのは、2着に残った皐月賞馬のエポカドーロ(牡3 栗東•藤原英昭厩舎)であろう。

 レースは、スタートから逃げ•先行馬が先頭を目指してインに殺到し、かなりごちゃついた状態で1コーナーを回ったところ、エポカドーロとジェネラーレウーノが先頭に立つ。エポカドーロがインを走っていたので行きっぷりも良く2コーナーで単独ハナに。この時点で行き脚が他馬と違うので、馬のコンディションがかなり良いとわかる。そして、そのまま隊列は4コーナーまで同じである。

「隊列がほとんど変わらなかったのは、各騎手がどの馬を注意しなければいけないのかわからず、ずっと牽制しあってたことが大きいですね。本当に動いたのは4コーナーあたり。人気は偏ってましたが、主役不在のダービーだったのではないでしょうか。その中では、自信を持って前回と同じレースをしていた戸崎騎手のエポカドーロが、手応え良く直線を向いたので『勝つんじゃないか!?』と興奮しましたね」(現場記者)

 直線、ジェネラーレウーノが脱落し、ダノンプレミアムもモタつく中、エポカドーロが抜け出し、先行勢にいたコズミックフォースが馬体を併せてきた。この時、コズミックフォースの石橋脩騎手は何発かムチを入れていたが、エポカドーロの戸崎圭太騎手は1発のムチだけ。そして、中団前目から追い上げてきたワグネリアンが並んできた。ここでコズミックフォースが下がると、ラスト100mはワグネリアンとエポカドーロの叩き合い。1/2馬身ワグネリアンが突き出てゴール。エポカドーロは2着に終わる。スイッチが入ったワグネリアンのスピードは凄まじく完勝に見えるが、エポカドーロのラップは残り600m11.3秒-残り400m11.4秒-残り200m12.0秒。最後はワグネリアンに交わされたものの、逃げた後の直線でムチを1発しか使わず、11~12秒台で後続を振り切るエポカドーロの脚は素晴らしいといえる。

日本ダービー2着エポカドーロ「世代最強」を送り出した「厩舎力」……藤原英昭調教師の「神業」で秋の主役へのページです。GJは、競馬、の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 横山武史「コメントしないから!」に現場騒然…怒りが収まらなかったソールオリエンスの惜敗、手塚貴久師「2馬身くらいロス」の裏事情
  2. 幻のダービー馬と菊花賞馬の「落選」を惜しむ声続々…メイケイエールも一歩届かず、ぬいぐるみ化が実現したのは?
  3. 天皇賞・秋(G1)イクイノックス対ドウデュースが実現!川田将雅の有力馬とあの「香港最強馬」の再戦も!?
  4. 「距離延びていいと思わん」安藤勝己氏がセントライト記念組を辛口ジャッジ! 元一流騎手の見解に「今年はお願いしますよ」の声が出たワケ
  5. 風雲急を告げる菊花賞戦線…ソールオリエンスが敗れタスティエーラは「50年ぶり」の壁、混戦模様のキーワードは「マヤノトップガン」を探せ?
  6. 「レイデオロ以上の乗りやすさ」C.ルメールがゾッコンの大物登場か…「失敗種牡馬」の評価を覆す反撃、エフフォーリアの鹿戸雄一師も「いいモノを持っていそう」
  7. 1着賞金「約5億円」でも重賞じゃない!? 武豊が挑むジャパンCや有馬記念並みの注目レース、オオバンブルマイと「大盤振る舞い」なるか
  8. JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
  9. 武豊「秋華賞見学」の可能性も…ソーダズリング「完敗」で本番出走に黄色信号、桜花賞のパートナーも路線変更で見込み薄?
  10. 今村聖奈、角田大河ら活躍の裏で2年目「0勝」の大苦戦…今年4月に「謎のフリー転向」を遂げた競馬界のサラブレッドの裏事情