
JRA牡馬クラシック「混迷」も皐月賞で戸崎圭太復活! 勝負分けた「ベスポジ」と控える「大物」たち

何と形容すればいいのか、そんな気分になった競馬ファンも多かったのではないだろうか。
15日に開催された皐月賞(G1)。大本命ダノンプレミアムが回避となり「空前の大混戦」といわれた今年のクラシック初戦は、結果だけを見ればその通りの「波乱決着」となった。
レースは序盤、事前に「逃げ宣言」をしていたアイトーンがハナをしっかり主張、ジェネラーレウーノとジュンバルロがその後ろにピタリとつける形で進んだ。4番手エポカドーロ、5番手サンリヴァルとケイティクレバーの間はあっという間に10馬身以上も離れた縦長の展開となった。
アイトーンの1000m通過タイムは59.2秒。稍重の馬場を考えれば早いタイムではあるが、「暴走」というほどでもない流れ。それでも4番手との差は10馬身以上。すでに中山競馬場では悲鳴に似た歓声が上がっていた。
最後の直線、ジュンバルロは早々に力尽きたものの、アイトーンとジェネラーレウーノはまだ十分なリードを保っていた。一杯になったアイトーンをジェネラーレウーノが交わしたあたりで、「自分は平均かややスローペース」で走っていた4番手エポカドーロが、一気に進出。ジェネラーレウーノとアイトーンを一瞬で飲み込み、独走。
同じような位置にいたサンリヴァルもキレ味を発揮してその後2番手に上がったが、最終的には2馬身差をつけてエポカドーロが初戴冠を果たした。3着にはジェネラーレウーノが残り、ワグネリアン、ステルヴィオ、キタノコマンドールは後方からの競馬で届かず、というレースだった。
「200m距離は違うものの、エポカドーロはスプリングSとまったく同じ展開になりましたね。前走もコスモイグナーツが一気の逃げを見せてハイペースを作る流れの中、離れた2番手で脚を溜め、直線では早め先頭で突き放すという競馬。あの時は最後の最後後方一気のステルヴィオに捕まりましたが、今回は距離も長く、馬場の影響か前目の馬も外目を選択する馬が多かったためか、人気サイドの追い込み馬は今まで以上に外を回る形になってしまいました。
その上、上がりも全体4位(1位が後方から伸びた3頭でタイ)ですから、これでは後続はどうしようもありません。前走の経験を活かした戸崎圭太騎手の好騎乗といえるでしょう。」(現場記者)
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