パチスロ新台「伝説の4号機」を完全再現？ ほぼ「そっくり」大胆オマージュに不安の声も

　潤沢な資金を持つ大手メーカーは、パチンコ業界にとって絶対的な存在である。機種開発に掛けられる工数、扱うコンテンツの大きさなど、他を圧倒しているだろう。その対価はもちろん大きく、ヒット機種となるケースは数多い。

　しかし、その”大物たち”に一矢報いるかのように、中堅メーカー、そして「新規参入メーカー」の活躍が昨今は目立っている。

『BLACK LAGOON』『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』など、数々の人気機種を輩出したスパイキー。同社は5号機から新規参入を果たし、大躍進を遂げたメーカーとして知られている。

　導入台数・機種は決して多くはないものの、俊逸なゲーム性や爆発力ある出玉性能は多くのファンを獲得。いち早く「スパイキーブランド」としての地位を確立し、知る人ぞ知る名物メーカーにまで登りつめたのである。

　そんな「新規参入」のなかでも一際存在感を放つメーカーが存在していた。それが、5号機の名機『2027』で知られるJPSだ。

　5号機の革命と呼べるRTシステムを搭載した同機。これまでの実績では想像が付かない人気を集め、JPSを一躍ヒットメーカーに押し上げた。

　その勢いに乗り、立て続けに機種を販売するも……ヒットに恵まれず。爆裂出玉で物議を醸した『ドリームジャンボ〜』シリーズの導入以降、しばらく目立った動きはなかったが……。

　今年5月、JPSから国民的人気アニメとタイアップした『ハクション大魔王AA』が検定を通過。さらに先日プロモーション映像が公開され、あの「4号機超ヒット作」を彷彿とさせるゲーム性が大きな話題を集めている。

「検定通過時の社名は『JPS』ですが、業界サイト『パチスロビレッジ』によれば新規参入メーカー『WORLD（ワールド）』の第一弾機種で販売されるようです。開発を行ったのはJPSということでしょうか。

そんな『ハクション大魔王』ですが、PVを見る限り4号機時代の名機『大花火』と仕様がそっくりなんですよ。『大花火』でお馴染みの『3連ボーナス図柄』、中リールの『バー・チェリー・バー』は本機にも搭載されていて、伝統リーチ目の『（ゲチェナ）下段チェリー七』もあるんです。

もはや『ハクション大魔王』に扮した『大花火』といっても過言ではないですよ。賛否両論を呼んでいますが、その注目度は高く『アクロスより先に登場かよ』『懐かしいな……』と早くも話題です」（記者）

　4号機の名機『大花火』を彷彿とさせる新作『ハクション大魔王』は、スペックも『HANABI』シリーズを意識したノーマル+RT。さらに、RT突入を自力で勝ち取る「技術介入要素」も存在しており、ほぼ全てのゲーム性を継承した仕上がりとなっている。

　なかには「これパクリすぎでは……？」と不安の声が上がっている状況。ただ、本機はあくまで『ハクション大魔王』。タツノコプロを代表する名作アニメである。その時点でファンからの注目度は非常に高い。

　ただ、それもまた「なぜこのスペックにしたのか」と議論を呼んでいる状況だが……関心を抱かせるという意味では、本機の狙い？は”ビンゴ”かもしれない。
（文＝編集部）