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【京阪杯(G3)展望】前走からの巻き返しを狙うアレスバローズ!夏のスプリント重賞2連勝の実力を示せるか?

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 今年の京都開催のフィナーレを飾る25日(日)の最終レースに開催されるのは京阪杯(G3)。昨年は9番人気と低評価だったネロがトップハンデとなる58㎏の斤量を克服して逃げ切り勝ちを収めるなど、上位人気馬が総崩れとなった。近年は1番人気が勝てていない波乱傾向の高いレースでる。

 混戦ムードが漂うレースとなりそうなだけに、実績面で他をリードしているアレスバローズ(牡6、栗東・角田厩舎)に注目が集まりそう。今年の夏にCBC賞(G3)を勝利し初めての重賞タイトルを手にすると、続く北九州記念(G3)でも見事な差し切り勝ちを見せてサマースプリントシリーズ王者にもなっている。重賞連勝という勢いに乗って挑んだスプリンターズS(G1)であったが、持ち味の末脚が不発に終わり14着。この大敗の要因には夏場の疲れ、馬場の影響、普段よりも前目の位置取りだったことなどが考えられるが、ハッキリとしたことは分からない。それでもひと息入れて立て直しているはずの今回は、前走のような大敗は考えづらい。トップハンデを背負うため簡単なレースとはならないだろうが、夏に見せた実力を発揮できれば十分に勝ち負けを争えるはずだ。

 ワンスインナムーン(牝5、美浦・斎藤厩舎)も持っている力を考えれば侮れない。ここまで重賞未勝利ながら昨年のスプリンターズS(G1)では3着になる好走を見せており、いつ重賞を勝ってもおかしくはない1頭。今年は重賞での戦いがメインとなったためか結果が伴わないレースが多いが、唯一出走したOP特別の朱鷺S(OP)ではしっかりと人気に応えて快勝している。また、着順こそ振るっていないが勝ち馬からのタイム差で見れば最も悪かったCBC賞(G3)の13着という成績でも0.7秒差。逃げ馬ゆえに展開さえかみ合えば、いつでも挽回し上位争いに加わってくる可能性はありそうだ。今回のメンバー的には目立った逃げ馬の存在がいないので前走のスプリンターズS(G1)のときのようなハイペースの展開とはならなさそう。単騎のマイペース逃げとなれば悲願の重賞制覇は目前だ。

 好走していた時期のレースぶりが見えず苦戦しているアサクサゲンキ(牡3、栗東・音無厩舎)だが、3歳世代では実積を残していただけに以前のようなレースができればチャンスはあるだろう。結果を残してきたレースでの立ち回りを見ると先頭集団に取り付いてそこからの粘り込みを得意の形としていた。しかし、今年の葵S(重賞)では大きく出遅れてしまい、自分の競馬とは言えない内容のレース展開になってしまう。最後は後方からもの凄い差し脚を伸ばすも5着に敗れてしまった。古馬との初対戦となったCBC賞(G3)でも同じような後方からからの競馬。直線一気の末脚をみせて追い上げるも4着とあと一歩が届かなかった。その後のレースでは見せ場を作ることができないまま敗れてしまったが、前走のセントウルS(G2)では久しぶりに中団からのレースを展開していたが、今回は更に前目でのレース運びはできるだろうか。

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