
JRA「レイデオロ弟」レイエンダ初重賞制覇の可能性。天下のノーザンファーム「温存」の真意

12月1日、阪神競馬場で行われるチャレンジC(芝2000m)。昨年から施行条件が芝1800mから芝2000mに変更されて行われている。例年歴戦の古馬やレース名通り「チャレンジャー」の3、4歳馬が出走し興味深いメンバーになることが多いが、今年はセントライト記念2着のレイエンダ(牡3、美浦・藤沢和雄)が登録している。
レイエンダは父キングカメハメハ、母ラドラーダ、その父シンボリクリスエス。1歳上の全兄に同厩舎で17年日本ダービー、18年天皇賞・秋を制し現役最強古馬との呼び声も高いレイデオロがいる良血だ。
レイエンダは2歳夏に芝1800mでルメール騎手を背にデビュー。全兄が日本ダービーを制した2ヶ月後ということもあり1.2倍の断然人気を背負っていた。レースはやや遅れ気味のスタートで最後方からの追走となったが、直線では上がり34.5の脚を使い余裕を持って差し切った。上がり34.5は2位に0.7秒差をつけての1位という数字だ。
かなりのパフォーマンスに全兄弟でのダービー連覇も期待されていたが、その後骨折が判明。復帰したのは10ヶ月後だった。
復帰戦の夏木立賞(芝2000m)ではスプリングS4着のバールドバイ、前走でアイトーンの2着だったドミナートゥスなど好メンバー。10ヶ月ぶりのレースでありながら単勝2.1倍の1番人気に推されていたが、後方から上がり33.6で差し切り連勝。次走の松前特別も断然人気に応え無傷の3連勝となった。
その後陣営はセントライト記念(G2、中山芝2200m)を選択。皐月賞3着のジェレラーレウーノ、NHKマイルC2着のギベオンなどいる中ここでも1.9倍の断然人気に支持されていた。レースは中団でレースを進め、4コーナーでは外を回るも前との差は大きく、2番手から粘り込んだジェレラーレウーノを捉えきれず2着。無敗の戦歴に傷はついたが、直線しっかり伸びており力は見せていた。
PICK UP
Ranking
17:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を