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【オーシャンS(G3)展望】大器モズスーパーフレア登場!混戦ムード漂うスプリント戦線は牝馬が牽引する?

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 2日(土)の中山競馬場で行われるオーシャンS(G3)は、春のG1シリーズ開幕戦の高松宮記念(G1)への重要なステップ。ここには重賞での好走組、OP戦で結果を残してきた組、条件戦の勝ち上がり組など多彩なメンバーが揃うが、今年の有力馬には牝馬が多い。春のスプリント女王を目指すべく、レースへの出走を予定している有力牝馬を紹介する。

 エスティタート(牝6、栗東・松永厩舎)は本番へ向け、ここで良い結果を残すことができるだろうか。1200~1400m戦を中心に使われてきた生粋のスプリンター。ここまで23戦を戦い抜き5勝、3着以内は11回と約半分のレースで上位争いに加わっている。2走前の京阪杯(G3)は1枠1番という絶好枠から中団で脚を溜める得意の形。直線で外目に進路を切り替えると、久しぶりの重賞挑戦ながら5着と健闘した。前走のシルクロードS(G3)はスタートで後れをとったが、道中で徐々にポジションを上げていく。残り200mを過ぎた辺りでは先頭に立ったが、ダノンスマッシュの強烈な末脚にあと一歩及ばず2着。しかし、昨年末は0.4秒差で負けた相手に出遅れという不利がありながら0.2秒差の2着まで迫った内容は、地力強化を感じさせる。前走の走りがフロックではなかったことを証明し、初めてのG1レースへ向かいたい。

 シルクロードS(G3)でまさかの18着となったラブカンプー(牝4、栗東・森田厩舎)。前走ではレース終盤までいつもと変わらないレースを展開しているように見えたが、直線では見せ場なくズルズルと後退。昨年の秋にはセントウルS(G2)とスプリンターズS(G1)でファインニードルと接戦を演じている。スプリント戦線の主役候補の大敗には驚いたが、レース後には状態の悪さとイレ込みが激しく本気で走っていなかったとコメントがあった。今回こそはその実力を見せて欲しいところ。速い流れの展開でも果敢に先行し、驚異の粘りで安定した成績を残していた昨年の実績を考えれば、状態さえ戻ってこればすぐにでも上位争いに絡めるはず。本番までの残り時間が少なくなってきたが、復調ぶりをアピールすることはできるだろうか。

 中山競馬場に好相性を見せているのがモズスーパーフレア(牝4、栗東・音無厩舎)。中山競馬場のレースにはセプテンバーS(1600万下)、ラピスラズリS(OP)、カーバンクルS(OP)の3度の出走経験があるが2勝、2着1回と完璧な成績。特に前走のカーバンクルS(OP)では実績面では格上ともいえる相手が多い中、単勝オッズ1.7倍という圧倒的な人気に見事にこたえて完勝している。昨年秋以降からのレースでは徹底した逃げの競馬で成績も安定してきており、久しぶりの重賞挑戦となるが期待は大きい。高いスピード能力が求められるこの条件なら、前走のように逃げての押し切り勝ちも十分に考えられる。今回は別定戦となり斤量差がなくなるだけでなく、相手関係も強化されるレースとなるが、ここで存在感を示すことができれば春の大舞台で中心になることも可能だ。

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