
JRA「東の武豊」吉田豊今週復帰。「頚椎骨折」乗り越え、さらなる活躍に期待
3月になり競馬は平成31年度がスタート。多くの新人騎手がデビューを飾るが、それに合わせるかのようにあの騎手が復帰を果たす。頚椎骨折で長期離脱していた吉田豊騎手がターフに戻ってくる。
吉田騎手は1994年にデビューし、3年目にはメジロドーベルでオークスと秋華賞を勝利。その後もコンスタントに勝利を重ね、マイネルラヴでスプリンターズS、スマイルトゥモローでオークス、ブルーメンブラットでマイルチャンピオンSなどのG1競走を制覇するなど活躍していた。
だが、2017年12月9日の中山5Rで落馬。頚椎骨折の大ケガを負い、手術を行うべく年内全休を決断するなど、長期離脱を余儀なくされていた。
「頚椎骨折は大変な重症であり、そのまま『引退』となってもおかしくないレベルのケガです。昨年の2月で引退となった尾形充弘調教師へ挨拶に行った吉田騎手が目撃されていましたが、そのときはクビにはコルセットを巻いているなど、非常に痛々しい姿だったのを覚えています」(競馬記者)
その後、懸命にリハビリにはげんだ吉田豊騎手は、その甲斐あって昨年の10月には調教騎乗できるまでに回復。だが、復帰許可をもらうべく受けた検査の結果が芳しく無く、再手術に踏み切っていた。
「2月の末に再検査だったのですが、そこで無事に3月から復帰する許可が降りたようです。3月2日土曜日の第6R・3歳未勝利戦にミヤビペルラで復帰戦を飾る予定になっています。今週は急遽復帰が決まったこともあり、まだこの1鞍のみですが、これから徐々に騎乗依頼も増えるはずです。これから元気な姿をターフで見せてくれる機会も多くなるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
約1年3カ月ぶりの復帰となる吉田騎手。復帰当初こそ自分の思うような騎乗ができないかもしれない。だが、焦ること無く自分のペースで徐々に勝負勘を取り戻してもらいたいものだ。
かつて武豊騎手と比較され「東の豊」とも呼ばれた吉田豊騎手。復活した名手のさらなる活躍を期待したい。
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