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【若葉S展望】川田将雅ヴェロックスVS武豊ワールドプレミア!皐月賞へ向け期待の素質馬集結!

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 3月16日に阪神競馬場で行われる若葉S(L・芝2000m)。皐月賞トライアルとしては、弥生賞(G2)やスプリングS(G2)の陰に隠れて地味な存在だ。しかし、今年はヴェロックス(栗東・中内田充正厩舎)とワールドプレミア(栗東・友道康夫厩舎)の2頭が、ここで相まみえるとあってにわかに注目を集めている。

 ヴェロックスは父ジャスタウェイ、母はセルキス、母父はドイツ由来のMonsunという血統を持つ。デビュー戦を8馬身差で圧勝すると「怪物登場」と大きな注目を集めた。だが、続く野路菊Sでは単勝1.4倍の圧倒的支持を集めるも、まさかの2着に終わる。そして3戦目となる東京スポーツ杯2歳S(G3)で陣営はC.ルメール騎手を起用。『最低でも賞金加算』と意気込み、必勝態勢を敷いて臨んだものの、直線で不利を受けて勝ち馬からタイム差なしの4着。不運に泣いた。

 そのままシーズンを終えたヴェロックスは今年、若駒Sで始動。川田将雅騎手とタッグを組み、中団から早めに抜け出すと、最後の直線では34.2秒の末脚で後続を完封。レース後、川田騎手は「良い経験ができた」と語り、「良くなるには時間がまだかかりそうなので、一戦ごとに良くなってくれるといいです」と今後の成長に期待を寄せていた。

 そしてそのヴェロックスの対抗馬として考えられているのが、ワールドプレミアだ。

 ワールドプレミアは父ディープインパクト、母はマンデラ、母父はAcatenangoという血統。全兄には2012年の日本ダービー(G1)で1番人気に推されながら4着と涙を飲んだワールドエースがいる。

 早くから期待をかけられていたワールドプレミア。武豊騎手を鞍上に迎えて新馬戦を勝利すると、そのまま京都2歳S(G3)に向かう。レースで中団後方に控えたワールドプレミアは4角で外から進出。猛然と追い込むも、先に抜け出したクラージュゲリエ、ブレイキングドーンを捉えることができず3着に終わっていた。

 そして迎えた今年の始動戦、つばき賞(500万下・芝1800m)。好位追走していたワールドプレミアだったが、最後の直線ではエンジンのかかりが遅く、他馬に包まれそうになる。だが、武豊騎手がムチを振るうと、それに応えるかのようにグングン加速。ライバルたちを交わして、差し切り勝ちを収めた。レース後、武豊騎手は「伸びしろがあって能力を感じます。キャリアを積めばもっと良くなりそうです」と、その将来性を評価している。

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