JRA武豊・米BCスプリント(G1)「歴史的快挙」の可能性十分! 米国の強豪集うも、マテラスカイは最有力候補に先着の実績
11月2日にアメリカのサンタアニタパーク競馬場で行われるブリーダーズCスプリント(G1)に、日本からマテラスカイ(牡5歳、栗東・森秀行厩舎)が挑戦する。鞍上は、もちろん主戦の武豊騎手だ。
今年は、このレースを連覇していたロイエイチが不在ということもあって混戦模様。日本馬のBCスプリント挑戦は2000年のアグネスワールド(9着)以来となるが、マテラスカイが歴史的快挙を成し遂げるか。
これまで「世界の壁は厚い」といわれ、海外遠征自体が稀だった日本のダートスプリント界。しかし、マテラスカイは、その壁を乗り越えてきたパイオニアだ。
昨年のドバイゴールデンシャヒーン(G1)の時点では、まだ重賞勝利どころか、オープン勝ちもなかった。しかし、管理する森秀行調教師が主催者にVTRを送るなど“執念”で出走権をつかみ取ると、世界の強豪相手に見せ場十分の5着と善戦。マテラスカイの名は日本だけなく、世界にも一気に知れ渡った。
その後、プロキオンS(G3)で重賞タイトルを手にすると、JBCスプリント(G1)でも2着。日本のトップスプリンターとして挑戦した今年のドバイゴールデンシャヒーンでは、勝ったエックスワイジェットに真っ向勝負を挑み、最後まで食い下がる非常に強い2着だった。
もはや、この馬のスピードが世界に通用しないとは、誰も言えないだろう。史上初めて、米国競馬の祭典・ブリーダーズCの勲章を日本に持ち帰れるか。
だが、現地はダート競馬主流の米国。王者ロイエイチがいなくとも当然、次代の王者候補が虎視眈々と頂点を狙っている。
中でも、ここまで6戦5勝の「天才スプリンター」ミトーリは、歴史的な名馬になる可能性を秘めた大器だ。
デビューからG1・2勝を含む破竹の4連勝で、一気にダートスプリント界の主役に躍り出たミトーリ。2走前のA.G.ヴァンダービルトHC(G1)こそ3着に敗れたが、巻き返しが期待された前走のフォアゴーS(G1)では、2着馬に3馬身差をつける圧勝。単勝1.9倍の人気に応えている。
逃げ馬を見るような2番手から、一瞬で後続を突き放した走りは「強い」の一言。マテラスカイにとって、間違いなく最大の強敵となりそうだ。
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