JRA有馬記念(G1)川田将雅×ヴェロックス鬱憤晴らし!? とりあえず同期には勝てそう?
中山競馬場で22日にグランプリ有馬記念(G1)が開催される。実績ある馬たちが多く出走するが、そこに割って入る形で上位進出を期待されているのが、新鋭・ヴェロックス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
今年、若駒S、若葉S(ともにL、芝2000メートル)を連勝し、クラシックに挑戦。見事に完走するも、皐月賞(G1)2着、日本ダービー(G1)3着、1番人気に支持された菊花賞(G1)では3着。馬券圏内を外すことはなかったものの、勝利には届かず、涙を飲んでいる。
「前走の菊花賞は、クラシックで初めての1番人気だったものの3着。ですが、これは有力馬が相次いで回避を発表したためでしょう。父が現役時代2000m以下のG1を3勝したジャスタウェイなので、戦前から血統的な距離不安が囁かれていましたし、産駒は総じてマイルから2000mで結果を残していますからね。実績が評価されていたとはいえ、押し出された感が強く、本当の意味での1番人気ではなかったように思います。
川田将雅騎手もレース後に『3000メートルが長かったと言わざるを得ない直線の苦しさでした』と、やはり向いていなかったのか、その距離を敗因にあげていました。ただそれでもその舞台で3着に入っているのだから、実力は十分。注目しておいて損はないと思います」(競馬誌ライター)
G1馬が11頭集結する有馬記念で、古馬と初顔合わせとなるヴェロックス。有力馬たちの胸を借りる立場での挑戦となるが、チャンスは十分にあるはずだ。
「昨年のブラストワンピース、16年のサトノダイヤモンドなど、過去10年を振り返ると、5度も3歳馬が有馬記念を制しているんです。グランプリで選出されたハイレベルなメンバーとのレースでは、2キロの斤量差が結果に大きな影響を与えているのかもしれません。
今年の3歳勢では、ヴェロックス、ワールドプレミア、サートゥルナーリアと3頭が出走予定。ヴェロックスはこの2頭の前に敗れていますが、これから先にまた顔を合わせることを考えれば、そう何度も同じ相手に敗れるわけにはいかない。それだけにリベンジを果たすべく、気合いも入っているのではないでしょうか」(競馬記者)
ヴェロックスは「netkeiba.com」の予想オッズでは18.1倍の8番人気。本番ではこの低評価を覆す走りを見せることができるのだろうか?
PICK UP
Ranking
5:30更新- 「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!? 妹は『ウマ娘』藤田晋オーナーが1億円超で落札の血統馬
- T.オシェア「存在感なし」のまま馬質急降下…。レガレイラ、シックスペンスらの代打浮上もG1騎乗予定なし。UAEのレジェンドが大きく躓いた「あの一鞍」とは
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
- 武豊「クラシック好走」の実力牝馬と新コンビ結成! 最多勝利新人騎手にも輝いた「かつてのホープ」が2度目の降板に
- G2降格ひとまず回避も「微妙な立ち位置」に変わりなし?キングカメハメハ、ディープスカイがダービー馬も…「役割を終えた感」を拭えないNHKマイルC
- 福永祐一厩舎「初G1」はこの大物!? リバティアイランド、フォーエバーヤングの妹…来年のクラシックもキズナ産駒は大注目!
- 悲願の舞台で「30連敗」戸崎圭太の夢叶うか?ステレンボッシュ、ジャスティンミラノと挑むオークスとダービー…「シルバーコレクター返上」に絶好チャンス
- エピファネイア「完全復活」はシナリオ通り!? 大駆けテンハッピーローズで重賞7勝目は早くも自己最高タイ。No.1種牡馬返り咲きへ超豪華ラインナップ
- 「プチ炎上」斎藤新の裏で踏んだり蹴ったりの苦労…三浦皇成を襲ったすれ違いの春、「C.ルメールの復帰」も関東のベテランにダメージ直撃か
- JRA 武豊「忖度なし」乗り替わりにファンから同情の声!? 「踏み絵でも踏ませる気か……」蜜月厩舎との疎遠が影響か
関連記事
有馬記念(G1)リスグラシュー「アーモンドアイ完封」のシナリオ。ディープインパクト撃破「あのイメージですよね」矢作芳人調教師が描く14年前の再現
JRA有馬記念(G1)ムーア×キセキ「揃って復活」なるか!? 「流れ」はきているが……
【有馬記念(G1)展望】最強女王アーモンドアイ出走で歴史的一戦に! 最初で最後の「No.1決定戦」へ超豪華メンバーが集結!
【有馬記念(G1)1週前追い切り】O.マーフィー騎手「彼は自信に満ち溢れている」スワーヴリチャード絶好時計! アーモンドアイ“自己ベスト”更新!
JRAサートゥルナーリア「スミヨン吹きすぎ」有馬記念(G1)も心配多々?「表情に出ているとおり自信はたっぷりあります」→惨敗