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JRAマーチS(G3)降雪延期は「必然」!? タイムフライヤー「平日」重賞で完全復活へ!

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JRAマーチS(G3)降雪延期は「必然」!? タイムフライヤー「平日」重賞で完全復活へ!の画像1 29日に中京競馬場で開催された高松宮記念(G1)は、約10年ぶりの1位入線馬の降着という「波乱」の結果となった。その一方、中山競馬場では降雪の影響により、安全な競馬開催が困難と判断され3R以降が中止という、3月末にしては「珍しい」事態が起きた。

 中止になったレースは、31日に続行競馬として開催される。そのため、メインレースのマーチS(G3)は、“3月”最終日の平日に滑り込みで行われる。

 続行競馬での開催となったマーチSは、出走馬で唯一のG1馬・タイムフライヤー(牡5歳、栗東・松田国英厩舎)に注目したい。

 2歳時にホープフルS(G1)を制して以来、2年以上勝ち星から遠ざかっているタイムフライヤー。芝で結果を残すことができず、昨夏からダートに路線変更した。ダート転向後も未だに勝ち星はないが、ダート3戦目となった昨年の武蔵野S(G3)では2着に入り、復調の兆しを見せる。

 そして、最もダートでの活躍を予感させたのが、前走のフェブラリーS(G1)だ。

 レースは、スタート直後からアルクトスとワイドファラオが激しく競り合う早い流れになった。前半3ハロン34.6秒のハイペースの中、タイムフライヤーは3番手からレースを進める。直線で一度は先頭に立ったが、後方からレースを進めた馬に差されて、5着に敗れる。

 前年王者のインティをはじめとした先行馬が総崩れのレース展開の中、先行馬で唯一タイムフライヤーだけが掲示板に名を連ねた。タイムフライヤー以外の上位8頭は差し、追い込み馬だったことを考えると、厳しい展開の中での健闘がよくわかる。G1の舞台でも通用することが証明された1戦だ。

 マーチSは前走に比べてメンバーが手薄になるため、タイムフライヤーの勝ち負けは必至だろう。

 今回、初の中山ダートコースに出走するが、心配無用かもしれない。ホープフルSで中山芝コースをすでに勝っている。芝とダートで異なるが、コースの起伏に大差はないため、ダートコースでも不安視する必要はなさそうだ。

 さらに今回の降雪が、意外な「偶然」を引き起こしている。

 2017年にタイムフライヤーが制したホープフルSは12月28日(木)の中山開催。滅多に平日開催のない中央競馬で、今回「偶然」にも2度目の平日重賞に出走となる。復活の舞台は整ったと言えよう。平日重賞2勝目となれば、異例の出来事。そうなると、「偶然」ではなく、雪がもたらした「必然」だ。

 もうひとつ、短期免許ギリギリで騎乗可能なF.ミナリク騎手にも期待したい。

 本来であれば、29日が最終騎乗日の予定だったが、免許期間が4月3日(金)までのため、31日の競馬開催に騎乗が可能となる。これにはミナリク騎手も「フライトの予定を変更しないといけないね。マーチSをタイムフライヤーで勝ちたいね」と2日延期となった最終騎乗日での重賞制覇に意欲を見せている。

 かつての木曜日にC.デムーロ騎手を背にG1を制したタイムフライヤーが、次は火曜日にミナリク騎手とともに重賞制覇で完全復活を目論む。高松宮記念に続いて、マーチSでも驚きの展開があるかもしれない。

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