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【ニュージーランドT(G2)展望】桜花賞(G1)前日も「3歳牝馬」に要注目!? オーロラフラッシュ&シーズンズギフトにチャンス到来

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 桜花賞(G1)の前日、11日(土)に中山競馬場ではニュージーランドT(G2)が行われる。NHKマイルカップ(G1)のトライアルレースで、3着までに優先出走権が与えられる。

 新型コロナウイルス感染予防対策の影響で自宅待機要請を受け、ドバイから帰国後はレース騎乗を取り止めていたC.ルメール騎手がこの日から中山で復帰する。復帰初日のニュージーランドTでコンビを組むのは、フランケル産駒のオーロラフラッシュ(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)である。

 2月に東京で、ルメール騎手の手綱で1勝クラスを勝ち上がって以来のレースとなる。ややレース間隔が空いているが、先月18日(水)から今月5日(日)までに美浦の坂路と南Wで6本の時計を出している。1日(水)の1週前追い切りでは5F69秒7、ラスト1F12秒9を馬なりでマークしている。順調に仕上がっていると考えて良さそうだ。

 前走で2勝目を挙げた際、レース後にルメール騎手は「以前は物見をするような所があったが、だいぶ気持ちも大人になってきた」と語っている。今回も十分に手応えを感じながらの出走となるに違いない。

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『netkeiba.com』の予想単勝オッズで、オーロラフラッシュは2.8倍の1番人気という評価を受けている。そのオーロラフラッシュに続く、3.5倍の2番人気に支持されているのも同じ牝馬のシーズンズギフト(牝3歳、美浦・黒岩陽一厩舎)だ。

 前走のフラワーC(G3)は単勝1番人気に支持されるも3着。レース後、黒岩陽一調教師は「外々を回らされてしまった。さらに4コーナーでは被される形になった。悪くない3着だと思う」とコメントしている。

 運がなかった前走だが、今回は初めてのマイル戦となる。中山のマイル戦は枠順による有利不利が大きいだけに、内枠を引いてロスのない競馬をしたいところだろう。

 新馬戦(1着)が丸山元気騎手、2戦目の若竹賞(1勝クラス、1着)がルメール騎手、そして前走が横山典弘騎手と、鞍上が固定していないが、今回は津村明秀騎手とのコンビとなる。津村騎手がスムーズにいいポジションを確保できるか、注目される。

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 美浦・藤沢和雄厩舎からはオーロラフラッシュの他に、アブソルティスモ(牡3歳)も出走予定だ。前走のファルコンS(G3)は11着。当時、騎乗した丸山元気騎手はレース後、「駐立が悪かった。具合が良かっただけに残念」とコメントしている。今回もゲートが課題となりそうだが、実績があるマイル戦への距離延長はプラス材料となりそうだ。

 同じ中山のマイル戦で、新馬戦、1勝クラスと連勝して、このレースに駒を進めたルフトシュトローム(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)にも注目が集まっている。前走で手綱を取った川田将雅騎手も「上でも通用するだけに力はある」とレース後に評価している。まだ底を見せていないだけに、怖い存在と言えそうだ。

 昨年の新潟2歳S(G3)で2着、デイリー杯2歳S(G2)で3着の実績があるペールエール(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)の名前もある。前走の朝日杯FS(G1)で16着と大敗したが、レース後に左橈骨遠位端骨折が判明。これが故障からの復帰戦となる。

 先月19日(木)から今月5日(日)までに、栗東の坂路とCWで7本の時計を出しており、1日(水)の1週前追い切りでは6F81秒2、ラスト1F11秒7をマーク。力を出せる出来にあるようだ。

 翌日の桜花賞と同様、牝馬に注目が集まりそうだが、牡馬勢にも素質馬が揃っており、興味深い一戦となりそうだ。

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