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JRA天皇賞・春「G1初挑戦・初制覇」から21年……池添兼雄調教師、メイショウテンゲンで夢再び

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 5月3日、京都競馬場では、古馬長距離王決定戦、天皇賞・春(G1)が行われる。今年は4歳馬の影がやや薄く、5~6歳馬が上位人気を占めそうだ。4歳馬の中で注目したい存在がメイショウテンゲン(牡4歳、栗東・池添兼雄厩舎)だ。

 昨秋の菊花賞(G1)から一貫して3000m以上の長距離重賞レースを使われてきたメイショウテンゲン。菊花賞こそ12着に敗れたが、その後はステイヤーズS(G2)4着、ダイヤモンドS(G3)2着、阪神大賞典(G2)3着とスタミナ自慢の強豪馬を相手に大崩れしていないことは高く評価すべきだろう。

 鞍上は予定していた松山弘平騎手が、先週の落馬事故に巻き込まれ負傷……急遽、幸英明騎手に乗り替わりが決定した。メイショウテンゲンとは初タッグとなるが、代打騎乗には定評がある幸騎手だけに不安はない。

「桜花賞を含めて今年重賞6勝と絶好調だった松山騎手の負傷は残念ですが、幸騎手なら心配ないと思いますよ。水曜日の最終追い切りにもまたがるということで、しっかり癖もつかんでくれるでしょう。ベテランならではの騎乗に期待したいですね」(競馬記者)

 管理する池添兼調教師は自身2度目のG1制覇を目論む。同調教師は開業1年目の1999年、ヤマカツスズランでG1初挑戦となった阪神JFを制した。しかし、その後は平地G1で63連敗中と2勝目が遠い。

 厩舎期待のメイショウテンゲンは、長距離レースを使われ続け、“連敗ストッパー”として満を持して天皇賞・春に送り込まれる。しかし、メイショウテンゲンは2つの不安要素を抱えている。

 1つ目が斤量の壁だ。これまで56kg未満なら「1-3-2-1」で複勝率は85.7%。唯一の馬券圏外も4着と崩れていない。しかし斤量56kg以上は「1-0-0-5」。唯一の勝ち鞍は56kgで臨んだ弥生賞(G2)である。今回は過去3戦の55kgから58kgに負担重量が一気に増える。3kg増の克服は決して簡単ではないだろう。

 2つ目の不安要素は前走からの間隔だ。これまでの戦績からメイショウテンゲンは明らかに間隔を詰めて使われた方がいいタイプ。中3週以内の「2-1-2-0」に対し、中4週以上だと「0-1-0-6」。今回は阪神大賞典から中5週なので、凡走パターンとなるが、2走前のダイヤモンドSでは中11週で2着に好走。4歳を迎え、本格化の兆しを見せているという見方もできるだろう。

 メイショウテンゲンにたちはだかる「斤量苦」と「レース間隔」という2つの壁。その壁を越え、母メイショウベルーガも成し得なかったG1タイトルを池添兼調教師にプレゼントできるだろうか。

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