
JRA武豊に”治療”依頼!? キセキ「全部ダメ」から一転して天皇賞・春(G1)出走! 川田将雅はエタリオウとコンビ
先月22日の阪神大賞典(G2)を7着に敗れていたキセキ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は、武豊騎手とのコンビで天皇賞・春(G1)に向かうことが分かった。前走で同馬の手綱を取った川田将雅騎手は、エタリオウと新たにコンビを組む。
キセキは先月の阪神大賞典(G2)を単勝1.6倍という圧倒的な支持を受けながら、1秒以上の大出遅れが響き、7着に敗退。管理する角居勝彦調教師はレース後に「全部ダメ、今後は白紙」とコメントするなど、次走が注目されていた。
キセキは祖母にエアグルーヴ、祖父にはディープインパクトがいる血統。いずれも武豊騎手が主戦だった名馬の孫にあたるだけに、血統ロマンあふれるコンビの結成といえそうだ。
角居師は「武豊騎手に乗ってもらえることになりました。前走後、乗り出してからも順調。実績ある騎手だし、心強い存在です」と大きな期待を寄せている。
ただ、次のレースに出走するためには実戦でも手綱を取る騎手が騎乗しての発走調教再審査が課せられており、来週15日の試験に武豊が騎乗して合格することが条件となる。合格できれば、このコンビでの参戦が正式に決定する。
武豊騎手が主戦のワールドプレミアが体調不良で天皇賞・春を回避していたこともキセキ陣営にとっては幸運だったかもしれない。「平成の盾男」と呼ばれる武豊騎手は、非常に頼もしいパートナーとなるだろう。
一方で、気になるのはやはり、キセキのスタートの問題だ。
同馬は阪神大賞典の前走有馬記念でも出遅れていたように、これが初めてのことではない。遡れば、17年の菊花賞を勝利したときでさえ出遅れている。キセキの父ルーラーシップも出遅れ癖があっただけに、気性的な問題だった可能性も少ないとは言い切れない。
阪神大賞典のレース後に川田騎手は「返し馬ではいつも通りの雰囲気でしたが、ゲートが開いても出る気を見せず、開いた後もひたすら暴走しました」とコメントしている。
「前走後、角居師は『全部ダメ、今後は白紙』とコメントしましたが、これは馬のみではなく、キセキ×川田騎手のコンビそのものへ向けての言葉だった可能性があります。ゲートの問題のみであれば、ここまでコンビを組んでいた川田騎手を替えるには違和感があります。
気性に問題がある馬にもかかわらず、リスクのある乗り替わりを選んだということは、事実上の降板といえるでしょう。川田騎手としても、乗り替わりの相手が武豊騎手であれば、納得せざるをえないですね」(競馬記者)
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