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JRA「二刀流」モズアスコット、かしわ記念(G1)で地方ダート適性に「疑問」の声!? それでも血統的には「問題なし」の理由

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 ダートのマイル王決定戦、かしわ記念(G1)が5日、船橋競馬場で行われる。7頭立ての少頭数だが、G1馬4頭という好メンバーがそろった。中でも注目はダートで2戦2勝と底を見せていないモズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 4歳時に安田記念(G1)を制したモズアスコット。その後、勝てない時期が続き引退もささやかれたが、6歳を迎えダートへの転向が功を奏した。2月に初ダートの根岸S(G3)でコパノキッキングを一蹴すると、フェブラリーS(G1)も完勝。史上5頭目のJRA芝・ダートG1制覇を果たした。

 前走の高松宮記念(G1)は初の1200m戦で、馬場も合わず13着に敗退。再びダート路線に狙いを定めてきた。

 1日の最終追い切りでは、栗東坂路で4ハロン53秒8、ラスト12秒2をマーク。最終追い切りとしてはやや物足りない時計だが、約3か月の間に4戦目というローテーションを考えると、仕上がり自体に問題はなさそうだ。

 不安があるとすれば、初めてとなる地方ダートへの対応だ。芝実績もあるモズアスコットだけに中央より深いといわれる砂への適性には疑問の声も上がっている。

「ダートの過去2戦はいずれも好タイムで圧勝しており、軽い砂の高速決着では現役でも屈指の存在であることは間違いないでしょう。フェブラリーSは1分35秒2という速い勝ちタイムで他馬を相手にしませんでした。かしわ記念は良馬場なら1分38~39秒の決着になるでしょう。そのため、時計のかかる競馬で過去2戦と同じようなパフォーマンスを発揮できるかどうかは疑問符がつきます」(競馬誌ライター)

 初めての地方ダートに懐疑の声も上がるが、血統的にはむしろ中央より地方の砂に適性が高い可能性もあるかもしれない。モズアスコットの父フランケルの産駒はこれまで中央のダートで33戦、地方では55戦をこなしており、その成績を比較すると、中央よりも地方で安定した数字を残していることがわかる。

【フランケル産駒ダート成績(5月3日現在)】
 中央:6-0-2-25(18.2%/18.2%/24.2%)
 地方:10-12-10-23(18.2%/40.0%/58.2%)
 ※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率

 勝率こそ同じ18.2%だが、連対率と複勝率に大きな違いがある。フランケル産駒は地方のダートでより高い安定感を誇っていると言えるだろう。

 鞍上のC.ルメール騎手は、ゴールドドリームでかしわ記念を2連覇中。3日にはフィエールマンで天皇賞・春(G1)を勝ち、波に乗っている。対抗格のルヴァンスレーヴが長期休養明けなら負けるわけにはいかないだろう。

 勝てば、中央の芝とダートに続き、交流G1の“3冠”達成となる。モズアスコットは、アグネスデジタル、アドマイヤドンに続く史上3頭目の快挙を成し遂げることはできるだろうか。

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