
JRA武豊×サンライズノヴァ「初コンビ」かしわ記念(G1)参戦決定! 名手が「充実期」の力をさらに引き出すか!?
5月5日、船橋競馬場でかしわ記念(G1)が開催される。交流G1の同レースは、今年のフェブラリーS(G1)勝ち馬モズアスコット、長岡禎仁騎手とのコンビで復活したケイティブレイブが出走を予定している。そして18年のチャンピオンズC(G1)勝ち馬ルヴァンスレーヴが待望の実戦復帰となる。
有力なJRA所属馬が多数出走するが、その中でも武豊騎手との初コンビで出走するサンライズノヴァ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)に注目したい。
これまで17年のユニコーンS(G3)、18年の武蔵野S(G3)で重賞2勝を挙げているサンライズノヴァ。ダート重賞戦線を賑わわせる1頭として数々のレースに出走してきた同馬は、追い込みに徹するレーススタイルが売りだった。
そんなサンライズノヴァに転機が訪れたのは、昨年の南部杯(G1)でのことだ。このときの鞍上は、初コンビとなる金沢競馬所属の吉原寛人騎手。これまで追い込み馬だったサンライズノヴァを先行させる大胆な作戦に打って出たのである。
5番手からレースを進め、4コーナーでは早くも先頭集団にとりつく。そのまま抜群の手応えで抜け出し、初のG1制覇を飾った。負かした相手もG1・5勝のゴールドドリームと大物。この脚質転換による勝利は、サンライズノヴァにとって大きな価値があるはずだ。
次走の武蔵野Sも2番手からレースを進めたが、5着に敗れてしまう。だが、先行馬に不利なレース展開だったため、5着に粘ったことは称賛に値するだろう。そして今年のフェブラリーSは、再度後方からの競馬で3着となった。この直近の好走により、いまのサンライズノヴァは追い込み、先行とレーススタイルに縛られない自在性のある馬であることがわかる。
今回コンビを組む武豊騎手は、かつてサイレンススズカの逃げ馬としての才能を引き出した名手だ。今年の桜花賞(G1)でも敗れはしたが、初コンビを組んだレシステンシアの力を存分に引き出す好騎乗で2着に導いた。また天皇賞・春(G1)でも、初めてキセキの手綱を取ることが決まっており、復活勝利へ導けるかに注目が集まっている。
また武豊騎手と言えば、交流重賞の鬼・スマートファルコンの6歳シーズンにすべて騎乗し、5戦5勝(うちG1・3勝)の驚異の結果を残した。同じく6歳シーズン、さらに同じゴールドアリュール産駒のサンライズノヴァにも、充実期をもたらすかもしれない。
サンライズノヴァの「自在性」と名手の「潜在能力を引き出す力」が化学反応を起こしたとき、どのような結果が起こるだろう。かしわ記念のレース運びに注目したい。
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