JRAモズアスコット「次走」かしわ記念(G1)へ! 高松宮記念からの巻き返し目指すも、あの「超大物」復帰情報が……

3月29日に開催された高松宮記念(G1)で、無念の13着に終わったモズアスコット(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)。同馬が次走にダートマイルG1・かしわ記念を予定していることがわかった。
18年に安田記念(G1)を制したものの、その後、長期に渡り低迷していたモズアスコット。だが、今年ダート転向すると、初戦の根岸S(G3)を危なげない内容で勝利。さらに続くフェブラリーS(G1)を2着に2馬身半差をつけて快勝。史上5頭目の芝・ダート両G1制覇を達成していた。
今春は豪州のドンカスターマイル(G1)への出走を予定していたが、新型コロナウイルスによる現地での検疫問題を考慮した結果、回避。高松宮記念に電撃参戦することが決まった。
「この突然の路線変更に対し、管理する矢作師はフェブラリーS挑戦を引き合いに、『やってみないと分からない部分はある』と明かし、『体型とかを見ていると距離は短縮したほうがいいのかな、と考えた』と語っていました。
レース当日はパワーがいる重馬場での開催に加えて、これまでも芝1400m戦のスワンS(G2)で2度の2着があったことも手伝い、モズアスコットは5番人気と高い支持を集めました。ところが出足がつかず、後方からの苦しい競馬となり、見せ場なく13着。鞍上のM.デムーロ騎手もレース後に『忙しい感じでした。走りも今一つ』と明かしたように、スプリントに適性がないところを露呈させてしまいました」(競馬誌ライター)
ただ惨敗したとはいえ、この芝スプリントG1挑戦は、あくまでも豪州遠征を見送ったために実現した不測の事態。フェブラリーSを文句なしの内容で完勝した“砂の王”の評価を落とすものではないだろう。
「モズアスコットにとっては次走のかしわ記念こそ正念場。今年はフェブラリーSで2着だったケイティブレイブ、3着のサンライズノヴァらがリベンジを狙っています。また脚部不安のため長期休養を余儀なくされているルヴァンスレーヴがここで復帰する予定です。
ルヴァンスレーヴは故障するまでは、通算成績8戦7勝。そのうちG1は4戦4勝と他の追随を許さない成績を誇っていました。昨年から幾度も復帰がウワサされたものの頓挫、ということを繰り返していました。ですが、今回は年明け早々、開催日から3カ月以上前にこの復帰プランが明かされたこともあり、今度こそは戻ってきてくれると考えているファンも多いです。1年半ぶりの実戦でどんな走りを見せてくれるのか楽しみです」(競馬記者)
ダートで1年以上の長期間の休養を挟むも、第一線に復帰した馬といえば、“砂のディープインパクト”ことカネヒキリが有名だ。だがその名馬でもG1での復帰戦Vの経験はない。ルヴァンスレーヴが超えなければならない壁は高い。
モズアスコットvsルヴァンスレーヴ。今後のダートマイルを牽引する存在となるのはどちらになるのだろうか?
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