JRA 阪神牝馬S(G2)「成長著しい」ダノンファンタジーに熱視線! ヴィクトリアM(G1)に向けて馬券圏内が最低条件か!?
4月11日(土)の阪神競馬のメインはマイル重賞・阪神牝馬S(G2)。このヴィクトリアマイルの前哨戦に有力馬がずらりと顔を揃えたが、中でも注目を集めるのがダノンファンタジー(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
一昨年の阪神ジュベナイルF(G1)覇者ダノンファンタジー。昨年のクラシックでも期待された存在だったが、桜花賞(G1)4着、オークス(G1)5着。秋は始動戦のローズS(G2)を勝ち、本番の秋華賞(G1)では1番人気に支持され、積極的に前に出るも8着。
3歳時はG2を2勝したものの、G1競走では結果を出すことができないでいた。
「昨年の秋華賞は前日まで雨が降り、稍重の馬場で開催されました。ダノンファンタジーは3番手で進み、最後の直線では先頭に並びかけるも失速し、8着に終わっています。鞍上の川田将雅騎手は『ある程度(馬場が)乾いてきたとはいえ、跳びのきれいなディープインパクト産駒ですから、顕著に走らなくなってしまいました』と稍重の馬場に敗因を求めていました。
中内田師も戦前から『重馬場は走ったことがないから何とも言えません』とするも、『得意ではないと思います』と悲観的でしたね。早くから『道悪をこなせるか』は不安視されていましたが、それが悪い意味で的中してしまったみたいです」(競馬誌ライター)
牝馬3冠では2度も1番人気に支持されるも、戴冠はならなかったダノンファンタジー。それだけに今年にかける思いは強いはずだ。
「ダノンファンタジーは、2日の1週前追い切りでは終い重点で追われ、CWコースで6F80秒7、ラスト12秒2を記録。片山調教助手も『馬体もふっくらして、すごく大人びている印象』とその成長ぶりに目を細め、『調教ではこの馬らしさを見せていますし、このままいい形でレースに臨みたいです』と自信をのぞかせていました。
阪神競馬場は5戦4勝と得意にしています。また前走は道悪に加えて、2000mの距離が堪えたようです。今回は結果も残し、適性距離だと思われるマイル戦。ここを快勝して本番に弾みをつけたいところでしょうね」(競馬記者)
今回は重賞2連勝中のサウンドキアラ、昨年の桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ、安定した走りを見せるビーチサンバらが出走予定。5月の春のマイル女王決定戦に備える。
ダノンファンタジーにとってここはあくまで前哨戦。全力投球はヴィクトリアMとなるが、この得意とする舞台でライバルに後れを取るようなことがあっては、本番にも不安が残ってしまう。勝利とはいわずとも、馬券圏内が最低条件となるのではないだろうか。
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