元JRA藤田伸二「何がしたかったん?」福永祐一に辛辣コメント……。大阪杯(G1)“不完全燃焼”ワグネリアンに同情の声!?
5日、阪神競馬場で開催された大阪杯(G1)は、ラッキーライラックが優勝し、G1・3勝目を飾った。
レースの下馬評は、人気上位「5頭」が単勝オッズ3.8~5.2倍の混戦模様で、この5頭による決着が予想された。結果は、2番人気ラッキーライラック、4番人気クロノジェネシス、1番人気ダノンキングリーの順で決着。おおかたの予想通り、有力馬が上位を占めた。
例年、大阪杯はBコース替わり初週に開催されるため、先行馬有利の傾向がある。実際に上位3頭はすべて3番手以内から競馬を進めており、今年も前残りのレース結果となった。
有力馬の1頭であるブラストワンピースはスタートで出脚がつかず、後方からの競馬を余儀なくされた。その結果、4コーナーで大外を回すロスが響いて7着に敗れる。
そしてもう1頭の有力馬ワグネリアン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)は、“不完全燃焼”の敗戦となった。
勝ち馬ラッキーライラックの直後の5番手から競馬を進めたワグネリアン。終始インを回り、いい位置取りに思われた。しかし、最後の直線では進路が塞がってしまい、5着に敗れる。
鞍上の福永祐一騎手は「非常にコンディションは良かった。ラッキーライラックが速くて、取りたい位置を取れなかった。もう一列前で運びたかった。持ち味を発揮できる形に持ち込めなくて残念」と不完全燃焼の結果に悔しさを滲ませた。
「大阪杯は内で脚を溜めて、勝負所まで追い出しを我慢したラッキーライラックの見事な勝利でした。4コーナーで、ワグネリアンの前には脚を溜めるラッキーライラック、外には他の馬が上がってきて、完全に包まれる形になってしまいました。その状況から、直線でのヨーイドンでは分が悪いですね。
実力を発揮しきれなかったワグネリアンの次走は期待できそうですね。今回は運が悪かったです。
しかし福永騎手といえば、チュウワウィザードに騎乗した昨年のチャンピオンズC(G1)でも直線で進路が塞がり、4着に敗れました。G1レースで、再度苦い騎乗になってしまいましたね」(競馬記者)
また元ジョッキーの藤田伸二氏は自身のツイッターで大阪杯を回顧。その中で「祐一は何がしたかったん?」と辛辣なコメントをしている。
残念ながら大阪杯でワグネリアンを不完全燃焼に終わらせてしまった福永騎手。3月29日の高松宮記念(G1)でも、1番人気タワーオブロンドンで12着に惨敗。2週連続で上位人気馬に騎乗しながら、G1レースで結果を出すことができていない。
だが、4日(土)には1日で「5勝」を挙げる大活躍だっただけに、決して調子が悪いわけではないだろう。
今週末の桜花賞(G1)では、クイーンC(G3)勝ち馬ミヤマザクラに騎乗予定。そして、19日の皐月賞(G1)では、最優秀2歳牡馬コントレイルとのコンビで参戦を予定している。
まだ春のG1シーズンは始まったばかり。福永騎手には高松宮記念、大阪杯の借りをG1の舞台で返してほしいところだ。
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