JRA「お役所」仕事にも期待……。かしわ記念(G1)では「テレワーク」実施! 悔やまれるのはあの「名物」レース!?
厚生労働省の発表によると、第3回のLINEを使った新型コロナウイルス対策に関する全国調査アンケートの結果、テレワーク導入率が全国平均で27%であると発表した。政府が掲げている目標の「オフィス出勤者の最低7割削減」には届いていないが、緊急事態宣言前の調査より11ポイント増加し、着実にテレワークの導入が進んでいることが伺える。
このテレワークの波はついに地方競馬にも影響を及ぼしている。
5日に船橋競馬場で行われるかしわ記念(G1)のファンファーレは、市立船橋高等学校の吹奏楽部の「テレワーク演奏」で実施されることになったのだ。
2016年から船橋ケイバの地域連携の一環として、市立船橋高等学校の吹奏楽部がかしわ記念のファンファーレ演奏を行っている。だが、今年は新型コロナウイルスの影響により、生演奏は中止して、音源で対応する予定となっていた。
そこに市立船橋高等学校から「吹奏楽部によるテレワーク演奏で、かしわ記念用のファンファーレを演奏したので是非ご覧いただきたい」という提案があり、急遽レースでも映像を放映することになったようだ。
なんとも粋な計らいではないか。自粛疲れという状況にほっこりさせられるニュースだ。
その一方、ファンファーレ演奏といえば、3月に中央競馬で開催された名鉄杯(OP)が思い出される。
名鉄杯といえば、名古屋鉄道の特急用車両で使用されているミュージックホーンをアレンジした独自のファンファーレが生演奏されることで有名。一部のファンは、毎年このファンファーレを楽しみにしているほどの名物レースだ。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で音源対応となってしまった。楽しみにしていたファンにとっては、ショックだったことだろう。
テレワーク演奏という選択肢があれば、同様の対応をしていた可能性があるだけに残念で仕方ない。
「新型コロナウイルス対応について、地方競馬と中央競馬では『柔軟』、『迅速』という部分で大きく差があるように感じます。今では当たり前となった無観客競馬についても、最初に決断を下したのは地方競馬で、JRAはその翌日に後追いで発表した形でした。また、緊急事態宣言発出後の開催継続決定も同様です。
さらにTCK(東京シティ競馬)は『世界がいつかまた、騒がしくありますように。』と広告を出すなど、独自のアイデアで今できることを発信している印象があります。
それに対してJRAは、G1のテレビCMも過去のものを使い回しですし、これといって真新しい取り組みはありません。まさに“お役所仕事”といったところでしょうか。もっとも、今の状況では開催を続けていることに感謝するしかないのですが」(競馬記者)
今後は、テレワーク演奏のように無観客競馬を経験したことで、新しい選択肢が出てくることがあるだろう。
今回は船橋ケイバ発だったが、JRA発の画期的な取り組みが興ることに期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶