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アイドル女性騎手の電撃移籍にファンは「セクハラ、パワハラ」疑惑を心配? 主催者は否定も……体調不良から復帰したスーパールーキーに待ち受ける厳しい現実

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アイドル女性騎手の電撃移籍にファンは「セクハラ、パワハラ」疑惑を心配? 主催者は否定も……体調不良から復帰したスーパールーキーに待ち受ける厳しい現実の画像1

「3月1日から改めて頑張りますので、応援よろしくお願いします!m(_ _)m」

 先月28日、自身のTwitterにそうつぶやいたのは、兵庫競馬初の女性ジョッキー・佐々木世麗騎手である。

 岩田康誠「優等生コメント」で前哨戦快勝もスッキリとはいかず……

 昨年4月のデビュー以来、順調に勝ち星を伸ばし、11月には地方競馬に所属する女性騎手として初年度の最多勝記録を更新。最終的に1年目は87勝を挙げ、兵庫競馬の新人騎手としての最多記録も樹立した。

 ところが、さらなる飛躍が期待された今年、スーパールーキーは思わぬ事態に直面してしまう。1月4日の園田競馬での騎乗を最後に突如、休養入りしたのだ。

「兵庫競馬は1月12日から姫路での開催に替わり、そのタイミングで佐々木騎手の休養入りが発表されました。理由は体調不良、復帰時期は未定ということでした。あまりにも唐突だったため、SNSには佐々木騎手を心配する声が多く聞かれました。

さらにファンを不安にさせたのは、休養発表後に当時所属していた新子雅司調教師のTwitterの更新が途絶えたことです。それまでは頻繁にツイートし、佐々木騎手が写った画像が添えられることも多かったのですが……」(競馬記者)

 ファンの間で様々な憶測が飛び交う中、1月20日、新子師は約2週間ぶりにTwitterを更新したが、「心が揺れる」という意味深な内容だったため、さらなる憶測を呼ぶことになったようだ。

■佐々木騎手が所属していた新子厩舎とは

「新子調教師は毎年のように100勝前後を挙げる兵庫競馬が誇る名伯楽です。過去7年で6度(2015~17年、19~21年)もリーディングトレーナーにも輝いています。佐々木騎手が1年目から勝ち星を量産できたのも、新子師のサポートが大きかったのは間違いありません。結果を残しているトレーナーだけあって、日頃の教育も熱心だったようです。

ですが、佐々木騎手の誕生日にあたる2月7日には、新子厩舎から中塚猛厩舎への所属変更が発表されたことが決定打となって、一部のファンの間で当初から噂されていた『パワハラがあった』という憶測が、一人歩きしてしまったかもしれません」(同)

 ただし、兵庫県競馬組合はこういった“疑惑”を否定している。

 2月11日に『NEWSポストセブン』(小学館)に掲載された「兵庫競馬のアイドルジョッキー佐々木世麗 異例の移籍の真相を聞く」という記事によると、同組合は「今回はセクハラ、パワハラというものではなく、体調不良だったようです」と回答しており、あくまでも公式発表通りという見解だった。

「デビューから1年未満の騎手の移籍というのは前代未聞ですからね。両者の間に何らかのトラブルがあったという声が出たのは仕方がないと思います。

理由はともかく、同じ園田競馬内での所属変更ですから、両者の間に大きなわだかまりはないと思いたいですね。佐々木騎手も心機一転、勝ち鞍を伸ばしていってほしいところです」(同)

 そんな記者の希望とは裏腹に、佐々木騎手には大きな試練が待ち受けているのは間違いない。

 新子厩舎は昨年103勝を挙げたリーディングトレーナーだったのに対し、新たに所属先となる中塚厩舎は昨年25勝で勝ち鞍数は新子厩舎の4分の1以下だった。復帰初日となった1日には5鞍に騎乗し、最初のレースで2番人気の馬を2着に導いたが、勝利を飾ることはできず、2日も勝利を挙げることはなかった。

 3日には7鞍の騎乗数を確保しているが、今回の移籍で1年目の快進撃に急ブレーキがかかってしまう可能性は否めない。

 今後、騎乗馬の質も少なからず落ちると見られるが、佐々木騎手はこの苦境をどのように乗り越えてくれるだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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