
予想の「斜め上」を行くJRA公式動画が話題騒然! SNSでトレンド入りの大反響にNARは「どれもコミカルでクセになりそう」、キセキの下河辺牧場も早速反応

今週末の20日には、2022年最初のG1であるフェブラリーS(G1)が、東京競馬場で行われる。G1開催週といえば売り上げや認知度を増やすため、JRAが民放各社でG1用のCMを流すことがお馴染みとなっている。
昨年までの5年間は「HOT HOLIDAYS!」と題して人気の俳優、女優が多数出演。内容はG1開催ごとに変わるなどの工夫が見られた。
一方、今年のCMのキャッチコピーは「HERO IS COMING.」で女優の長澤まさみさんと見上愛さんが出演。ディープインパクトやオグリキャップなど過去の名馬のレースを流し、出演女優が各馬について説明する形を採った。
これまでの定石でいくと、今年のCMもG1開催ごとに出演する名馬が変わると考えられる。フェブラリーSの場合は、過去の勝ち馬であるコパノリッキーやメイセイオペラなどが出てくることだろう。
しかし、蓋を開けてみれば、中身は年始から放送されているCMとほぼ同じ。変更されている点は最後に女優2名がフェブラリーSの名を口にする程度だ。
これには新作CMを待ち望んでいたファンも大きく裏切られたようだ。ネットの掲示板やSNSなどでは、一部のファンから「期待外れもいいところ」「各G1のヒーローをピックアップすると思っていました」といった批判的な書き込みが多い印象である。
こうした不評のなか、大きな反響のあったCMも存在する。14日にJRA公式YouTubeチャンネルで公開されたWeb限定CM「色んな子がいるよ。」が、公開当初からSNSでトレンド入りしたほど話題を集めている。
「現在公開中のWeb限定CMですね。競走馬の様々な個性を、声優の金田朋子さんのナレーションによる仔馬のやりとりで伝える形となっています。再生数はどれも3万回以上で、評判も上々です。
詳しくは公式動画で確かめていただきたいですが、とてもコミカルな内容となっており、好評な点は納得がいきます。仔馬がどれも愛らしいですし、最後に過去の名馬のレース映像も流れるため、ライトファン以外も十分楽しめると思います。
この調子ですと続編はもちろん、地上波で放送される可能性もありますね。まずはシリーズ化されることを期待しています」(競馬誌ライター)
勿論、ファンだけでなく同業者や関係者からも好評の声が寄せられている。地方競馬全国協会の公式Twitterアカウントは同CMについて「どれもコミカルでクセになりそうです」と、ツイート。また、同CMに出演しているキセキを生産した下河辺牧場は自身のTwitterアカウントで「JRA様!!キセキじゃあないですか!!!!」と喜びを見せていた。
地上波で放送中の競走馬のカッコよさを切り取ったCMから一転、ほんわかした可愛いらしいCMを制作したJRA。長年、CMについては賛否両論の声が相次いでいるが、果たしてその論争に終止符を打てるだろうか。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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