
JRA池江泰寿厩舎期待の「1.7億円」ダノンシュネラ出陣! 父ドゥラメンテ、近親にラヴズオンリーユー、リアルスティールの超良血馬が2勝目を狙う
19日、中京競馬場で行われる野路菊S(OP)は、登録馬が6頭と非常に少ないながらも、新潟2歳S(G3)3着馬フラーズダルム、小倉2歳S(G3)4着馬ルクシオンといった重賞好走馬が出走を予定。ほかにも、武豊騎手とのコンビで新馬勝ちしたダディーズビビッドなどの好メンバーが集まった。
なかでもダノンシュネラ(牝2、栗東・池江泰寿厩舎)に注目したい。
同馬は昨年のセレクトセールで1億7820万円(税込)という超高額で落札された期待馬だ。父ドゥラメンテは2歳馬の種牡馬リーディングでトップ、母ラッドルチェンドの半弟には2016年のドバイターフ(G1)を勝利したリアルスティール、半妹には昨年のオークス(G1)を勝利したラヴズオンリーユーがおり、クラシックを意識できる超良血馬といえるだろう。
勿論、ダノンシュネラの魅力は取引額や血統だけではない。
同馬が7月に勝利した阪神競馬場のデビュー戦の内容が非常に秀逸だったのである。この日の阪神競馬は重馬場での開催。芝のレースは全体的に時計が掛かる傾向にあり、先行馬に有利な状態でもあった。
13頭立てのレースで、ダノンシュネラはスタートを出遅れる致命的な不利。跳びが大きな馬で行き脚がなかなかつかず、鞍上の川田将雅騎手も懸命に促しての追走となった。押して押しての外を回す展開には池江調教師も「着外まで覚悟した」と、レース後にコメントしたほどだった。
だが、直線に入ってからが本領発揮。見た目の手応えの悪さとは裏腹に、前にいた馬たちをまとめて差し切ってしまったのだ。コンビを組んだ川田騎手もレース後に「改めて乾いた馬場で走らせてみたいです」と振り返ったように、良馬場でこそ本来のパフォーマンスの発揮が期待出来るだろう。
「新馬戦は2着に入ったフォティノースとともに、ドゥラメンテ産駒のワンツーフィニッシュでした。そのフォティノースがすぐに次走の未勝利戦を勝ち上がっていることからもレースレベルは低くありません。
重賞で好走した馬との対決になりますが、まだキャリアの浅い2歳戦です。厩舎がクラシック候補として期待している馬だけに、ここはすんなりと勝ち上がって欲しいですね」(競馬記者)
叔母のラヴズオンリーユーは11月にデビューして、無敗の4連勝でオークス(G1)を優勝したように、クラシックでの活躍に大きな期待がかかっている。
ダノンシュネラも野路菊Sを通過点のひとつとすることができるだろうか。
PICK UP
Ranking
23:30更新目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
名コンビ・吉田隼人×ソダシは「なぜ」解散に至ったのか。D.レーン→川田将雅「勝利至上主義」に走った陣営の裏事情
日本ダービー「69年ぶり」テン乗り制覇の裏で涙をのんだ前任騎手…「この馬の能力を出せず申し訳ありません」ドン詰まり不完全燃焼のリベンジへ
- 安田記念(G1)「警報級大雨」でソダシやばし!? ジャックドールと「共倒れ」の危機
- 「若手の筆頭株」とソダシの元主戦の間に亀裂!? 安田記念(G1)ガイアファースに騎乗も…2人揃ってエージェント変更を迫られた舞台裏
- 「武豊×ウオッカ」以来の偉業に挑む戸崎圭太、“府中の鬼”ソングラインの連覇あるか
- 安田記念(G1)武豊「マイル進言」も課題山盛り!? 勝てばウオッカ以来14年ぶり…ジャックドールが露呈した「致命的な弱点」とは
- ジョッキーカメラ「非公開」に疑問の声…注目度MAXでまさかの音沙汰なし、「お蔵入り」濃厚にファンから賛否両論
- 北島三郎オーナーが激怒か……キタサンブラックを「邪魔」したアノ馬に「勝てもしないくせに」?
- 日本ダービー「30年ぶり」落馬の坂井瑠星に吉兆サイン!? ドゥラエレーデは宝塚記念(G1)を視野…ダービージョッキー予感させる偉大な先輩の足跡
関連記事
JRA「モーリス」「ジェンティルドンナ」など……まさに“七色”の豪華メンバー集結!? 秋のG1開催を前に重賞勝ち馬「○○」が「メインレース」で熱い戦い
JRA凱旋門賞(G1)武豊「使うのなら行きたい」夢優先なら秋華賞(G1)不参戦の可能性も!? 女王エネイブルとの対決実現はあの馬の出走次第
JRA武豊と名牝の繰り返す「すれ違い」再び!? 重賞勝利を逃した「鞍上交代劇」を“思い出”で払拭できるか
JRA「史上最高5億円馬」全兄サトノスカイターフがデビュー間近!! サトノ軍団本命候補は 「過去の悲劇」を払拭する走りを見せられるか
JRAローズS(G2)キズナ産駒はマルターズディオサだけではない!? コントレイルを出したノースヒルズの期待馬がトライアルから本気仕上げか