JRA【オールカマー(G2)展望】「仕上がりに疑問符」フィエールマンVS「中山巧者」ミッキースワロー! 1年8か月ぶりの皐月賞3着馬も虎視眈々

27日(日)には、秋の古馬中長距離路線を占うオールカマー(G2)が中山競馬場で行われる。11頭前後の少頭数が予想されるが、実績馬がそろい、ハイレベルの争いとなりそうだ。

長距離G1・3勝という断然の実績を誇るのがフィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)。激戦を制した天皇賞・春(G1)以来の実戦だが、唯一のG1馬とあれば、負けることは許されないだろう。
これまで大きく崩れたのは昨年の凱旋門賞(G1)だけ。4着に敗れた有馬記念(G1)も前崩れの展開を先行して唯一掲示板に載ったことは高く評価されている。
ただし、叩き台の一戦では昨年のAJCC(G2)2着、札幌記念(G2)3着など取りこぼしているイメージが強い。また、帰厩後の仕上がりにも疑問符が投げかけられており、決して盤石ではない。
「13日(日)に美浦坂路で追い切られ、4ハロン53秒3の速い時計を出しましたが、14秒4-12秒6-12秒7-13秒6という減速ラップはやや気になるところです。ただし、17日(木)の1週前追い切りでは、素軽い動きを見せました。最終追いは軽めになると思いますが、秋の大きいところを見据えて、ここは8分程度の出来で出走してくるのではないでしょうか。そうなると他馬に足をすくわれる可能性は高いと思います」(競馬誌ライター)
実績は図抜けているが、今回も前哨戦で取りこぼす可能性も考えておきたい。

打倒フィエールマンの筆頭が天皇賞・春(G1)で3着に敗れたミッキースワロー(牡6歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)だ。昨年のこのレースはスティッフェリオの2着に敗れたが、3歳時に同じ舞台のセントライト記念(G2)を勝つなど、中山は通算「3-2-0-3」というコース巧者。
前走は結果的には距離が長く、フィエールマンに0秒4差をつけられた。今回は得意の距離で逆転は十分可能だろう。

同じく中山巧者のジェネラーレウーノ(牡5歳、美浦・矢野英一厩舎)にも注目したい。前走が2019年1月のAJCC(G2)なので、実戦は実に1年8月ぶり。
4勝のうち3勝を中山コースで挙げ、2年前の皐月賞(G1)でも3着に好走。中山では通算「3-0-1-1」で、ミッキースワローにも劣らないコース巧者ぶりを発揮している。
8月中旬に帰厩して以降は、美浦坂路で好時計を連発。17日(木)には、美浦坂路でその日の一番時計をマークした。久々でも仕上がりにまったく不安を感じさせない。軽視すると痛い目に遭うだろう。
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