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JRA池江泰寿調教師コントレイル三冠を「1年前」に予言!? 「矢作先生に『全部』獲られる」オルフェーヴルを知る名伯楽の「絶望的」な言葉

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「ダービーは決まったね。先生に全部獲られた」

 JRAの機関紙『優駿』によると、コントレイルの圧勝に終わった東京スポーツ杯2歳Sのレース後、池江調教師が矢作芳人調教師にそう声を掛けたという。池江調教師の「全部」とは、やはりクラシック三冠のことだろう。

 本馬を管理する矢作調教師でさえ「えー、そうかね」と大きな手応えを感じながらも、まだこの大物2歳馬の潜在能力を測りかねている当時に出た、事実上の白旗。まだ2歳の11月にも拘らず、ライバルに掛けるにしてはあまりにも“絶望的”な言葉だ。

「単勝1.1倍でデビュー戦を勝利するなど、相当な手応えを感じていたアルジャンナがまったく敵わなかったことで多少、悲観的になっていた部分はあると思いますが、池江調教師は何と言っても現役調教師で唯一、牡馬三冠(オルフェーヴル)を成し遂げている名伯楽。

本物は本物を知るではありませんが、コントレイルの衝撃的な走りから『三冠馬ならではの手応え』のようなものを、すでに感じ取っていたのかもしれません」(競馬記者)

 あれから約1年。コントレイルは無敗街道をひた走り、池江調教師の“予言”はいよいよ現実のものになろうとしている。

 しかし、その一方で、そんな絶対王者の背中を追いかける一番手もまた、神戸新聞杯の2着馬ヴェルトライゼンデを管理する池江調教師だ。奇しくも、鞍上にはオルフェーヴルで三冠を成し遂げた池添謙一騎手。

「三冠」を知る男たちが、最後の最後で“予定調和”の未来を覆しにかかるに違いない。

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