
JRAキセキ京都大賞典(G2)2着も「着に来た回数たぶん14回」……約2年重賞勝ちなしにあの牧場が悲痛な叫び!? クラヴァシュドールで連敗ストップなるか
11日(日)の京都大賞典(G2)はグローリーヴェイズが優勝。騎乗した川田将雅騎手は「実績馬が復活することができてよかった」と前走の17着に敗れた宝塚記念(G1)から巻き返し、約10カ月ぶりの勝利を挙げた相棒を称えた。
だが、そのグローリーヴェイズよりも長きに渡って勝利から遠ざかり、復活を熱望されているキセキ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は、またしても2着に終わってしまった。
キセキに初めて騎乗した浜中俊騎手は、前回の武豊騎手を背に2着だった宝塚記念同様に後方待機から早めに進出を開始。最後の直線では上がり3ハロン最速となる34秒3の末脚で猛然と襲いかかるも、3/4馬身届かず2着に終わっている。
レース後、浜中騎手は折り合いを重視したといい、「行きたがるところはあったが、我慢してくれました。力のある馬だし、地力できてくれたが……」と悔しさをにじませた。そしてキセキの惜しい競馬に、同馬を生産した下河辺牧場のスタッフも反応している。
京都大賞典後に、下河辺牧場のTwitterアカウントは、「ひゃーー残念 でも前哨戦としては申し分ない競馬だったと思います!」などの感想をツイートし、キセキを応援してくれたファンと交流をはかっていた。そして翌日に、「二年前のグレーターロンドンの中京記念以来重賞勝利から遠ざかっていて、その間着に来た回数たぶん14回」と惜敗を積み重ねていることを明かしていた。
「下河辺牧場は、社台グループなどが幅を利かせているなか、毎年のように好成績を残しています。今年も44勝を挙げて生産者リーディングで6位にランクインするなどして存在感を放っていますね。ですが、菊花賞以降キセキが重賞で2着5回、3着2回など、7回も馬券圏内に入っているものの、あと一歩で勝利からは見放されています。そろそろ結果を出したいところでしょうね」(競馬誌ライター)
その下河辺牧場でキセキの次に多く、馬券圏内に入る走りを見せているのが、今週末の秋華賞(G1)に出走を予定しているクラヴァシュドールだ。
クラヴァシュドールは昨年のサウジアラビアRC(G3)でサリオスの2着に入ると、阪神ジュベナイルF(G1)でも3着と好走。今年のチューリップ賞(G2)も2着と結果を残し、クラシックでも期待される存在だったが、桜花賞(G1)4着、3番人気に支持されたオークス(G1)では果敢に前に出るも、15着の大敗を喫していた。
「秋はローズS(G2)から始動して5着。ただ騎乗したM.デムーロ騎手は『坂で止まったのは久々の分かなと思います』と休み明けが影響したと明かしていました。
1週前追い切りは雨が降る中、栗東の芝コースで6F80秒8、ラスト11秒6と渋った馬場も苦にせず、切れのある走りを見せてくれました。状態は悪くないようですし、叩き2戦目となる本番の秋華賞では、前回以上の走りを見せてくれるはずです」(競馬記者)
クラヴァシュドールは見事優勝して、下河辺牧場の重賞連敗をストップすることが出来るだろうか。
無敗の牝馬3冠を狙うデアリングタクトが出走するだけに、立ちはだかる壁は高いかもしれないが、好走に期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新「勇気が足りなかった」動けなかった武豊と、動いた松山弘平。日本ダービー(G1)の明暗を分けた「経験値」
日本ダービー(G1)横山武史惜敗に「よそゆきの乗り方」が関係!? 元JRA田原成貴氏が持論展開
日本ダービー(G1)D.レーン「背信続き」の崖っぷちから失地回復!テン乗りジンクスも「正直知らなかった」…またしても2着横山武史はトラウマ再発?
- 「単勝262.8倍」シンガリ16番人気馬が大激走で今年のJRA最高払戻金額を記録! 来年のダービーウィークでも要警戒?
- 「走る馬だと今日立証された」福永祐一氏“自虐ネタ”に大爆笑!? タスティエーラ堀宣行調教師に「禁断の奥の手」を使わせた怪我の功名
- 武豊、今年最初の「2歳新馬戦」はドウデュース厩舎の期待馬とタッグ! G1・4勝をあげた父の代表産駒と同配合
- 【鳴尾記念(G3)展望】世界最強イクイノックスが待つ宝塚記念(G1)へ! 大器ソーヴァリアントは負けられない一戦
- ゴール寸前でまさかの「落馬」アクシデントも…次の騎乗で馬群を割り1着を獲った若武者に称賛の声
- 【安田記念(G1)展望】川田将雅×ソダシVS武豊×ジャックドールVS昨年覇者ソングライン! 超ハイレベルの東京連続G1最終章
- 川田将雅×ソダシの新コンビに違和感!? 懇意のダノックス所有馬からの乗り替わりに「以前ほど優先しなくなったのかな」の声
関連記事
JRA武豊「自主隔離」秋G1「ほぼ不参戦」の可能性浮上!? 秋華賞だけでなく菊花賞、天皇賞・秋、エリザベス女王杯なども……
JRA【秋華賞(G1)展望】デアリングタクトが史上初「無敗牝馬3冠」へ! 前哨戦“圧勝”のリアアメリアには凡走フラグ……?
JRAの本気度に転売ヤーが戦々恐々!? 「出禁」「退会」も……。プラチナチケット必至の秋華賞、菊花賞で「2年前」からの取り組みが実を結ぶか
武豊「大誤算」ジャパン凱旋門賞(G1)直前にまさかの出走取消! スプリンターズS、秋華賞より優先した夢……残されたのは大き過ぎた「代償」
JRA川田将雅“人格改造”「なんで使ってきたんだ」から改心!? 秋華賞(G1)出走への望みを懸け松田国英厩舎からソフトフルートが出走