GJ > 競馬ニュース > 「最弱世代」の烙印不可避!?
NEW

JRA「最弱世代」の烙印不可避!? クリソベリル孤軍奮闘も……牝馬に勝てない4歳牡馬たち

JRA「最弱世代」の烙印不可避!? クリソベリル孤軍奮闘も……牝馬に勝てない4歳牡馬の戦犯たちの画像1
クリソベリル JBISサーチより

 3日、大井競馬場で行われたJBCクラシック(G1)は、川田将雅騎手の1番人気クリソベリル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)が優勝。オメガパフューム、チュウワウィザードらの強豪を寄せ付けず、一蹴した走りには凄みすら感じさせられた。

 自身初の海外遠征となった2月末のサウジCでは7着と敗れたものの、国内のダートレースではいまだ負けなしの8連勝は文句なしの実績だ。これといったライバルも見当たらないことからも、しばらくはクリソベリル1強時代が続くことになりそうである。

 その一方、クリソベリル以外の4歳牡馬の不甲斐なさが目につくのも見逃せない。

 牝馬はグランアレグリアがスプリンターズS(G1)勝利し、春の安田記念(G1)ではアーモンドアイ撃破の大金星を挙げた。また、クロノジェネシスは宝塚記念(G1)で牡馬相手に6馬身差の圧勝を決めている。

 また、今年は牝馬による牡牝混合GI勝ちは天皇賞・秋をアーモンドアイが優勝したことで6勝目(8戦)。これは5勝を挙げた2008年を抜いて年間最多勝記録を更新するものだ。

JRA「最弱世代」の烙印不可避!? クリソベリル孤軍奮闘も……牝馬に勝てない4歳牡馬の戦犯たちの画像2

 そんな”牝高牡低”時代を演出する一因となってしまったのが、サートゥルナーリアを筆頭にダノンキングリーらのG1戦線で苦戦を強いられている4歳世代の牡馬だろう。

 サートゥルナーリアはホープフルS(G1)と皐月賞(G1)を無敗で制したものの、日本ダービー(G1)でロジャーバローズの4着に敗退。しかし、ダービー馬はその後に右前浅屈腱炎を発症して引退、種牡馬入りした。

 さらに、菊花賞馬ワールドプレミアも昨年の有馬記念2着から体調が整わずに長期離脱。ようやくジャパンC(G1)での戦列復帰が決まったばかり。ダノンキングリーは先日の天皇賞・秋では最下位に惨敗してしまった。

「アドマイヤマーズが昨年の香港マイル(G1)を優勝したとはいえ、国内では勝ち負けが出来るほどの走りを見せられていないです。牝馬が強過ぎるだけに明暗が顕著になっているのもありますね。

ヴェロックスも小倉大賞典(G3)を惨敗してから実質”行方不明”のような状況です。残りの混合G1も4つとわずか、未勝利だけはなんとしても避けたいところですが……」(競馬記者)

 これまでの牝馬の牡牝混合GI勝ち最多記録だった2008年は、4歳牡馬のスクリーンヒーローがジャパンCを優勝し、翌年の有馬記念を同世代のドリームジャーニーが優勝した。

 幸い、ダートで無敗のクリソベリルがいるため、昨年に続いてチャンピオンズC(G1)を連覇する可能性は非常に高いと考えられる。これにより、G1年間未勝利という”大失態”だけは避けられそうだが、芝G1に関してはかなり深刻な状況といえそうだ。

JRA「最弱世代」の烙印不可避!? クリソベリル孤軍奮闘も……牝馬に勝てない4歳牡馬たちのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
  4. 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
  5. 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
  6. 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
  7. 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
  8. 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
  9. 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
  10. 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか