
JRA「川田将雅×中内田厩舎」ダノンプレミアムの後継者が誕生!? ダノンジェネラル切れに切れた…… セレクトセール「1億5000万」の良血馬は父ドゥラメンテ
15日、阪神競馬場で行われた5R新馬(芝1800m)は、川田将雅騎手の1番人気ダノンジェネラル(牡2、栗東・中内田充正厩舎)が優勝した。2着に3番人気マテンロウエール、3着には2番人気ヘネラリーフェが入った。勝ちタイムは良馬場で1分50秒4。
翌日にエリザベス女王杯(G1)を控えた土曜の阪神競馬場。芝コースは絶好の馬場状態で開催された。メインレースのデイリー杯2歳S(G2)では、レッドベルオーブが1分32秒4でのレコード勝ち。スピードと切れ味を要求される高速馬場を象徴する結果となっていた。
大方の予想通り、日曜の阪神開催も午前中から速い時計の決着が目立った。
10頭立ての少頭数で行われたレースは、逃げた馬が1000mを64秒2で通過する超スロー。2番手に2番人気のヘネラリーフェがつけ、ダノンジェネラルはスタートを決めたものの、川田騎手は折り合い重視で6番手と中団やや後ろで追走を選択した。
川田騎手は流れが遅いと見るや徐々に進出を開始。直線でダノンジェネラルを外に持ち出すとそこからは究極の瞬発力勝負となった。スローで先行勢に余力が十分に残っていたため、抜け出すのには少々手間取ったもののこれは想定内。外から猛追してきたマテンロウエールにゴール前で強襲されたが、手応え十分に半馬身差で退けた。
レース後、川田騎手は「全体的にまじめに競馬をしてくれました。着差はありませんが、内容的に十分な走りでした。いい経験ができたと思います」と、見た目以上の完勝を振り返った。
超スローで折り合い、切れ味勝負を制した内容は、デビュー戦としては中身が濃かったということなのだろう。
「昨年の当歳セレクトセールで1億5000万円という高額で落札された期待馬だけのことはありますね。レースの上がり3Fが33秒7と完全に前の馬に有利な展開出したから、外を回しての差し切りは、力が一枚も二枚も上でなければ出来ない芸当でしょう。
兄に15年の札幌2歳S(G3)を勝ったアドマイヤエイカンもいるように、血統的にも悪くない馬です。センスを感じさせるデビュー戦だっただけに、次が楽しみですね」(競馬記者)
管理する中内田充正調教師も「スローの流れでも上手に競馬をしてくれました。この時期の2歳なのでまだ成長の余地があるし、うまく調整していきたい」と、重賞挑戦への手応えを感じているコメントを残した。
「ダノックス×川田将雅×中内田充正」で思い浮かぶのはやはりダノンプレミアムだろう。同じチームでデビュー勝ちしたダノンジェネラルも厩舎の偉大な先輩に続けるだろうか。
父は期待の新種牡馬ドゥラメンテ、490キロでデビューと馬格にも恵まれている。順調に行けば、いずれはG1戦線でも期待出来そうな注目馬だ。
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