
JRAマイルCS(G1)北村友一「私が無駄なことをせず」レシステンシア激走条件揃った…… 2歳女王の復活を裏付ける3つの理由
22日、阪神競馬場では秋のマイル王を決めるマイルCS(G1)が開催される。話題は8冠馬アーモンドアイ対3歳無敗3冠馬2頭の対決にジャパンCに持っていかれているが、マイルCSもG1馬8頭が揃う超豪華メンバーで争われる。
エリザベス女王杯(G1)をラッキーライラックで制したC.ルメール騎手が手綱を取るグランアレグリア、昨年の春秋マイル王インディチャンプ、3歳NO.2の呼び声高いサリオスなどの強豪が出走を予定しているハイレベルの一戦だ。
また、京都競馬場改修工事の関係で例年の京都ではなく、今年は阪神競馬場での開催となる。一筋縄ではいかないメンバー構成だが、このコース替わりが大きな味方になりそうなのがレシステンシア(牝3、栗東・松下武士厩舎)である。
短距離志向の強いダイワメジャー産駒ということもあり、マイルを主戦場としているレシステンシア。その最大の武器はやはりスピードとその持続力だろう。昨年の阪神JF(G1)は2着馬に5馬身差でレコード勝ちと、最高のパフォーマンスを披露した。
その反面、”溜め逃げ”したレースでは”バテないが切れない”という弱点も露呈している。チューリップ賞(G2)3着もNHKマイルC(G1)2着も、いずれもすぐ後ろでマークしていた馬に差されている。
桜花賞(G1)はハイペースで2着に敗れたとはいえ、相手が後の無敗三冠馬デアリングタクトだっただけに相手が悪かった。これまでの好走パターンから、後続を離して逃げた方が持ち味を活かせると見た方がよさそうだ。
コンビを組んだ騎手が、敗戦後に出したレース後のコメントからも敗因が見え隠れする。チューリップ賞では北村友一騎手が「直線で加速はしていますが、今日はもうひと伸びが足りませんでした」と振り返り、NHKマイルCでコンビを組んだC.ルメール騎手も「直線で加速しているのですが、勝ち馬のトップスピードが上でした」と回顧している。
共通点は、”加速しているが切れ負け”してしまったということである。そして、切れがない替わりにスピードの持続力があるという武器を最大限に活かせそうなのが、阪神競馬場での開催だろう。
レコード圧勝した阪神JFは前半600mを33秒7の超ハイペースで、後続を千切り捨てた。勝ちタイムの1分32秒7は、翌週に行われた朝日杯F(G1)を勝利したサリオスの1分33秒0を上回る。上がり3ハロンの時計でも、サリオスの35秒4より速い35秒2をマークした。逃げた馬に最速で上がられたら、後続に成す術がなかったのは当然である。
「現在の馬場状態も好材料となりそうです。奇しくもレッドベルオーブが先週のデイリー杯2歳S(G2)を、レシステンシアのレコードを0秒3更新して勝利。スピードを活かすには大歓迎となる絶好の舞台となりそうです。
さらに、北村友騎手に再び手綱が戻ることも強調できるでしょう。本人はリベンジする気十分だったものの、チューリップ賞を最後にコンビ解消となりました。
桜花賞は武豊騎手に、NHKマイルCはルメール騎手に乗り替わりとなったため、再びチャンスが回ってきたここは勝負度合いが強いと考えられます」(競馬記者)
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