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JRAマイルCS(G1)サリオス2つの不安説「ダノンキングリーに酷似」&「530kgの壁」……唯一の救い阪神開催で「一刀両断」か

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JRAマイルCS(G1)サリオス2つの不安説「ダノンキングリーに酷似」&「530kgの壁」……唯一の救い阪神開催で「一刀両断」かの画像1

 22日には、阪神競馬場で第37回マイルCS(G1)が開催される。人気の一角を占めそうなサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)は1年前のアノ馬と臨戦過程が酷似している。

 デビューから3連勝を飾り、皐月賞(G1)で惜敗。日本ダービー(G1)でも一歩及ばず2着という結果に終わった。秋は毎日王冠(G2)から始動し、古馬相手に快勝し、マイルCSで上位人気に支持されるという、まさにサリオスと瓜二つなのが昨年のダノンキングリーだ。

 ともに関東馬だが、もちろん異なる点も多い。G1未勝利のダノンキングリーに対し、サリオスは2歳G1王者。しかも今回と同じ阪神芝1600mが舞台の朝日杯FS(G1)を制している。一方のダノンキングリーは関西遠征自体が初めてだった。

「(2頭の)臨戦過程には似た点も多いですが、3歳秋時点の完成度ではサリオスが1年前のダノンキングリーよりも上でしょう。京都ではなく、経験済みの阪神コースが舞台というのもサリオスには追い風になると思います。

昨年のダノンキングリーは2番人気で5着に敗れましたが、サリオスが馬券圏外に沈むとは考え難いです。ただし、メンバーレベルは今年の方が上ですし、勝つところまでは厳しいかもしれません。今年は阪神開催ですが、マイルCSは大型馬が苦戦傾向にあります」(競馬誌ライター)

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 ダノンキングリーとサリオスの最も大きな違いはその馬体の大きさだろう。ダノンキングリーはデビューから一貫して450kg台を維持。一方、サリオスは530kg台という大型馬だ。

 前走の毎日王冠にはプラス10kgの538kgで出走したサリオス。ある程度絞ってくる可能性は高そうだが、530kg台のままなら危険信号が灯る。

「マイルCS勝ち馬の過去最高馬体重は2007年のダイワメジャーで528kgです。530kg以上で出走してきた馬は第1回の1984年からのべ23頭いましたが、3着が1度あるだけでした。

1番人気に支持された馬はいませんが、4頭が2~3番人気に支持されています。春のマイル王決定戦・安田記念(G1)は大型馬も結果を出していますが、マイルCSは大型馬にとって鬼門となっています」(同)

【マイルCSに馬体重530kg以上かつ3番人気以上で出走】
1995年ヒシアケボノ 2人気/3着(558kg)
2000年ブラックホーク 2人気/8着(532kg)
2002年ブレイクタイム 2人気/11着(548kg)
2012年ファイナルフォーム 3人気/12着(534kg)

 マイルCSでは上位人気馬の4頭のうち、ヒシアケボノが3着に健闘したが、後の3頭は惨敗。4番人気以下を含めても23戦して、「0-0-1-22」。一方、安田記念では、同じ1984年以降、「3-3-3-22」で、3番人気以上なら「3-1-0-2」。大型馬の好走例は多い。

 先述した通り、今年は阪神開催のため、この傾向がそのまま反映されるとは限らない。阪神替わりを味方に、サリオスはレース史上初めて、530kgの壁を打ち破れるだろうか。

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