JRA田辺裕信「今日は相手を褒めるしか……」阪神JF(G1)「期待」芽生える上がり「33.4秒」の豪脚一閃! 小柄な「大物」残り物には福がある!?

21日、東京競馬場で行われた5Rの新馬戦(芝1600m)はレフトゥバーズ(牝2歳、美浦・萩原清厩舎)が優勝。2着馬と3馬身半差をつけての快勝だった。
ダートの砂が舞うほどの強風だった東京競馬場。レースは18頭立てのフルゲートで行われた。
外枠勢が好スタートを切ったが、内から6番ザイグザンプルがかかり気味にハナ。レース序盤から縦に長い展開となった。
8番レフトゥバーズは無理せず中団からの競馬。いつでも外へ出せるよう、内1頭分をあけて追走した。
抜群の手応えで4コーナーを回ったレフトゥバーズ。直線に入ると迷わず外に持ち出した。
追い始めると1頭次元の違う脚。残り200m手前で先頭を捉えると、最後は流してゴールした。
騎乗した横山武史騎手も「調教から雰囲気がよく芝での動きも目立っていたので、勝ち負けになると思っていました」と自信を持って臨んだ一戦。「想像以上の瞬発力で、直線では僕が馬の動きについていくのに精一杯でしたよ」と話した脚はまさに豪脚一閃。一瞬で他馬を置き去りにした。
「気性のカリカリしたところはありますが、これから体も増えてくるでしょう」とコメントしたように、馬体重は418kgと小柄なレフトゥバーズ。しかし、大きなフットワークからは、それを感じさせない迫力があった。
「直線ではフラフラとして若さを覗かせましたが、強烈な末脚でした。1番人気の2着ビューティフルデイに騎乗した田辺裕信騎手も『今日は相手を褒めるしかないですよ……』と完敗といった様子でしたよ。
上がり3ハロンはメンバー最速の33.4秒。最後は軽く流していましたが、上がり2位の2着ビューティフルデイの34.4秒を1秒も上回る豪脚を繰り出しました。まだ馬体面も含め幼い面は残りますが、これはまた新たなクラシック候補誕生といえるんじゃないでしょうか」(競馬記者)
横山武騎手も「更に良くなってくると思います」と今後の成長を見据えるレフトゥバーズ。今回走った芝のマイル戦では、来月の13日に阪神JF(G1)もある。
昨年の阪神JFは、未勝利勝ちからの出走2頭を含め、収得賞金400万組が7頭出走。さすがに中2週となるだけに出走はないかもしれないが、それをも考えさせるほどインパクトがある勝利だった。
7日の京王杯2歳S(G2)で不利を受け5着に敗れたリフレイムや、アルテミスS(G3)勝ち馬のソダシ。アルテミスSで3着だったテンハッピーローズをサフラン賞で撃破した、サトノレイナスなど、スター誕生の予感を漂わせる今年の2歳牝馬路線。
また新たな「大物」が現れたといっても、過言ではないだろう。
「残り物」と名付けられた本馬。この先の馬生に「福がある」ことを期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- JRA 武豊「因縁」オーナーと5億円の復縁!? ワールドプレミア降板劇から突然の大物騎乗依頼、両者に交錯する「思惑」とは
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 横山武史「ジョッキーカメラ」はなぜ非公開だったのか? 鬼気迫る川田将雅の大声にビックリも…ナミュール降板で「屈辱」味わった男が迎える正念場
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
関連記事

JRA「川田将雅×中内田厩舎」ダノンプレミアムの後継者が誕生!? ダノンジェネラル切れに切れた…… セレクトセール「1億5000万」の良血馬は父ドゥラメンテ

JRA C.ルメール「アーモンドアイ2世」圧巻デビューで武豊の記録更新!「次はもっといい」出遅れルージュアドラブル“異次元”の33.6秒

JRA「大器の片鱗」オヌール見せた極上の切れ! 武豊「ヒヤヒヤした」……スケールの大きさは全姉デゼル以上か

JRA「大物問題児」武豊ディープモンスターが汚名返上の快勝劇! 「上手に競馬してくれた」放馬→競走除外の屈辱デビュー戦も“追試”をクリア

JRA矢作芳人厩舎から「リスグラシュー全弟」がデビュー! 「ジョッキーが自信を持っている」赤っ恥をかいた若手騎手が汚名返上へ
















