
スモモモモモモモモもびっくりのJRA「珍名馬」に要注目!? 走るのは人?それとも馬? 新たなライバルは意外な超良血馬
競馬界に存在しているユニークな名前を持つ競走馬は、これまで何頭もの馬が話題となってきた。昨年もリオンディーズ産駒のピンクカメハメハや大井競馬場でデビューしたスモモモモモモモモは、ネットの掲示板やSNSでも大きな注目を集めた。
マチカネの冠名で名を馳せた故・細川益男さんや、近年はシゲルシリーズでお馴染みの森中蕃さんなど、所有馬に独特のセンスで命名するオーナーが、競馬ファンに話題を提供している。
なかでもとりわけ一風変わった馬名をつけることで有名なのが小田切有一さんだろう。
小田切オーナーは1985年のオークス(G1)をノアノハコブネ、2006年の高松宮記念(G1)をオレハマッテルゼで優勝。代表的な2頭以外でもラグビボール、ヒコーキグモ、モチのほか、ユーモアたっぷりの「珍名馬」は競馬を大いに盛り上げてくれた。
そして今回、珍名馬シリーズの新たなライバルとして仲間入りしそうのが、タカイチイチロウ(牡3、美浦・加藤士津八厩舎)だ。同馬の血統は父が2冠馬ドゥラメンテ、母のハナズゴールの父はオレハマッテルゼという珍名馬の系譜に繋がりもある。
ハナズゴールといえば2012年のチューリップ賞(G3・当時)で後の三冠牝馬ジェンティルドンナを完封、古馬となった13年に京都牝馬S(G3)、14年は豪州G1のオールエイジドSを優勝した名牝だった。
引退後は浦河町(北海道)のカナイシスタッドにて繁殖牝馬となり、初仔のミモザゴール(父ルーラーシップ)を出産。タカイチイチロウは2番仔にあたる。
また、タカイチイチロウはかなりインパクトの強い配合の持ち主でもある。なんとサンデーサイレンスの3 x 3、ダイナカールの4 x 4という強烈なインブリードが発生しているのだ。
「これはかなり冒険した配合ですね。ゲームでいえば面白い配合というより危険な配合といったところでしょうか。サンデーサイレンス自身かなり荒い気性でしたし、ダイナカールの一族もけして大人しいとはいえません。ルーラーシップやキセキといったように高い能力を持ちながらも気性の難しさが、安定感を欠く原因となっている馬もいます。
ただ、うまくハマるとプロならこんな配合は怖くてできないと評されたエルコンドルパサーが、多くのクロスを重ねながらも大活躍をしたようなケースもありますから……。激しい気性が闘争心に繋がるようならいいところまでいくかもしれません」(競馬誌ライター)
ちなみに馬名の由来は、『人名愛称+人名』となっているが、漢字で当てはめると『高市一郎』あたりになるのだろうか。
実況で名前を聞くと人なのか馬なのかわからなくなりそうな名前だが、血統的にも走る背景は十分あるだけに、デビューする日を楽しみに待ちたい。
PICK UP
Ranking
23:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- 武豊「こんな馬ではない」アルテヴェローチェ不完全燃焼!レースレベルに疑問残るも…川田将雅「4コーナーで勝つと思いました」の明暗