GJ > 競馬ニュース > ジャパンC回避でJRAに抗議文!?
NEW

ジャパンC回避でJRAに抗議文!? アーモンドアイ、クロノジェネシスも批判の的に? 京都記念、共同通信杯のW制覇「最強兄弟」が輝いた時代

【この記事のキーワード】,

ジャパンC回避でJRAに抗議文!? アーモンドアイ、クロノジェネシスも批判の的に? 京都記念、共同通信杯のW制覇「最強兄弟」が輝いた時代の画像1

「いや、これ以上は勘弁して――」

 兄弟対決の行方を聞かれた浜田光正調教師は、そう明言を避けた。充実一途の「兄」を手掛けていたが、「弟」の快進撃はすでに競馬界を飲み込むほどの勢いがあった。

 今から27年前の1994年の競馬界は、たった2頭の兄弟に彩られた。

 前年の菊花賞馬であり有馬記念(G1)でも2着したビワハヤヒデは、始動戦となった2月13日の京都記念(G2)で59キロを背負いながらも7馬身差で圧勝。2番手から楽に抜け出し、天皇賞馬ライスシャワーらをまったく寄せ付けなかった走りは「ハヤヒデ時代の到来」を予感させるに十分なパフォーマンスだった。

 しかし、そんな淡い“予感”は、わずか1日で打ち砕かれることとなる。翌14日に行われた共同通信杯(G3)を、ビワハヤヒデの弟ナリタブライアンが4馬身差で完勝したのだ。

 当時デビューから12戦連続で連対を果たし、クラシックでも2着、2着、1着と“準三冠馬”といえる実績を誇ったビワハヤヒデだったが、前年の有馬記念で劇的な復活を果たしたトウカイテイオーに敗れるなど、どこか“準主役”のイメージがあった。

 だからこそ多くのファンやマスコミは、底知れないスケールを見せる新王者ナリタブライアンに心を惹かれていた。前年の菊花賞馬が伝統の京都記念を7馬身差で圧勝したにもかかわらず「ハヤヒデ時代の到来」がほとんど叫ばれないほど、兄弟のイメージの“差”は歴然としていたのだ。

 その後、5月の天皇賞・春(G1)を単勝1.3倍の人気に応えて完勝したビワハヤヒデだったが、「弟一色に傾いていたので『いや、兄貴も強いんだぞ』という気持ちが出た」という実況の杉本清アナから「兄貴も強い、兄貴も強い、弟ブライアンに次いで兄貴も強い」とエールを送られるほど。すでに皐月賞(G1)を完勝していたナリタブライアンからは、兄が果たせなかった「三冠」の声が挙がっていたからだ。

 そしてナリタブライアンが日本ダービー(G1)優勝で三冠へ王手を掛け、ビワハヤヒデも負けじと宝塚記念(G1)を完勝した頃、ファンの注目は歴史的な兄弟対決に大きく注がれた。

 管理する浜田調教師が「今のビワハヤヒデなら何とかなるんじゃないか……。いや、これ以上は勘弁して」と話すなど、兄はあくまで挑戦者だった。結局、ビワハヤヒデは秋の天皇賞で屈腱炎を発症し、そのまま引退。兄弟対決は幻に終わってしまう。

 だが、本馬には当時の風潮を思わせる意外なエピソードがあった。

ジャパンC回避でJRAに抗議文!? アーモンドアイ、クロノジェネシスも批判の的に? 京都記念、共同通信杯のW制覇「最強兄弟」が輝いた時代のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
  2. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
  3. 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春(G1)】リピーターはディープボンドではなく「長丁場で大崩れがない」アノ1頭? 単穴は「豊富なスタミナが武器」の堅実派…まさに伏兵といえるベテランも? 超強力“現場ネタ”から紐荒れで狙える伏兵が浮上!?
  6. 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
  7. 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
  8. 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
  9. 【天皇賞・春】武豊、横山典弘を敵に回して豪脚一閃!マヤノトップガン&田原成貴の試行錯誤が三強対決に断【競馬クロニクル 第53回】
  10. 【NHKマイルC(G1)展望】ジャンタルマンタルVSアスコリピチェーノ「2歳マイルG1馬対決」実現! 重賞ウイナー総勢9頭「超豪華メンバー」が集結