
JRA共同通信杯(G3)“大本命”に黄信号!? ノーザンファーム生産馬がまさかの勝率「2.9%」!ステラヴェローチェに該当する絶望的データとは……
14日(日)には東京競馬場で共同通信杯(G3)が行われる。1番人気が確実視されるのは、メンバー唯一の重賞勝ち馬であるステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。
昨年7月の新馬戦を勝ち上がったあと、サウジアラビアRC(G3)に挑戦。不良馬場をものともせず、差し切り勝ちを収めると、昨年末の朝日杯FS(G1)では勝ったグレナディアガーズに3/4馬身差に迫る2着に好走した。実績面では抜きんでていることは間違いない。
10日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは1.7倍を示しており、当日もおそらく2倍を切ってくる可能性もありそうだ。しかし、本命視されるステラヴェローチェにも不安要素は幾つかある。
1つ目が負担重量だ。共同通信杯で背負うのはメンバー唯一の57kg。別定戦のため、他の牡馬よりも1kg重く、前走の朝日杯FSからは一気に2kg増となり、これが末脚を鈍らせる可能性もあるだろう。
2つ目は、重賞制覇などで賞金をすでに十分加算している点だ。他の有力メンバーは、クラシック出走に向けて、時期的にも賞金加算は絶対。ステラヴェローチェ陣営としては、ここで無理をする必要はないだろう。
そして、血統面でも一抹の不安が……。
気になるのは母父ディープインパクトの存在だ。現役時代は無敗の三冠馬に輝き、引退後は種牡馬としても大成功したスーパーホース。ここ数年はすでに父の父、もしくは母の父としても存在感を示している。
母の父がディープインパクトの産駒といえば、2017年の菊花賞(G1)馬キセキを筆頭に、ステラヴェローチェ、アリストテレス、ファンタジストなどこれまで8頭がJRAの重賞を勝っている。BMSリーディングでは、昨年の5位から今年は1位に躍進(2月7日現在)。種牡馬リーディングでもロードカナロアを抑えてトップに立っており、両部門でのリーディング獲得も視野に入っている。
母父ディープインパクト産駒の今年の勝ち鞍数は、シンボリクリスエスと並び最多の「16」に上るが、生産牧場別で見ると、意外な傾向が出ている。
現在の日本競馬界を牽引するノーザンファーム。そこで生産された母父ディープインパクト産駒は今年に入ってから43戦しているが、その成績は「2-2-3-36」。芝レースに限れば、「1-2-3-28」で、その勝率はわずか2.9%という不振ぶりだ(唯一の勝利がアリストテレス)。
ノーザンファームは今年すでに重賞を8勝。生産者リーディングでは2位の社台ファームにダブルスコアをつけて首位を独走中である。その差をさらに広げるためにも、ステラヴェローチェには2.9%という低勝率を覆す走りを期待したい。
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