
JRA共同通信杯(G3)ディオスバリエンテに「一抹の不安」立ちはだかるは福永祐一!? ドゥラメンテ彷彿に蘇る「苦い思い出」
14日、東京競馬場で行われる共同通信杯(G3)に、ディオスバリエンテ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が出走を予定している。
先週、きさらぎ賞(G3)への出走も検討されていた同馬だが、陣営は血液検査の結果から出走するべきではないと判断。状態面を考慮して参戦が見送られた。
7日に更新されたキャロットクラブの公式ホームページによると、白血球数値はまだ基準をわずかに超えているとのことだが「週明けには基準値内になるだろうと思える状況です」とのこと。順調なら、今週は出走が叶いそうな状況だ。
先月30日、未勝利戦で6馬身差の圧勝劇を演じたボーデンを破って、デビュー戦を快勝したディオスバリエンテ。3着アサマノイタズラには0.8秒差をつける勝利となったが、そのアサマノイタズラが次走2着に4馬身差で圧勝しているのだから、レースレベルの高さは疑いようがない。
今回も引き続き騎乗する石橋脩騎手は、デビュー戦のレース後「走る馬だということは分かっていた。いい決め手を持っているし、これからが楽しみな馬」と今後の期待を口にすると、2着に敗れたボーデン騎乗の川田騎手も「勝ち馬が強かったですね……」とその強さに脱帽。ディオスバリエンテにとって今回が初の重賞挑戦となるが、あっさり勝っても不思議ではないほどの大器だ。
ただ、そんなディオスバリエンテにも「一抹の不安」があると、記者は口にする。
「前走から引き続き騎乗する石橋騎手ですが、デビュー戦のレース後『この血統によくある気持ちの高ぶりが今日も見られたが、よく躾けられていてゲートなどは問題なかった。今後、気性面で難しくならなければ……』と、ディオスバリエンテの不安点を挙げていました。
過去には二冠馬ドゥラメンテにも騎乗したことのある石橋騎手ですが、今回と同じ共同通信杯では気性の難しさを制御しきれず2着に敗れています。ディオスバリエンテが有力候補なのは確かだと思いますが、気性面での心配は拭い切れないですね」(競馬記者)
2015年、後の二冠馬であるドゥラメンテは、石橋騎手を背に共同通信杯へ出走。未勝利戦で6馬身差、続くセントポーリア賞(1勝クラス)でも5馬身差と圧勝した同馬は、単勝1.8倍の圧倒的支持を集めていた。
レースは12頭立ての芝1800m戦。ドゥラメンテは絶好のスタートを切ったが、2コーナーを回ると懸念された気難しさが騒ぎだす。必死になだめる石橋騎手をよそに、全力で走ろうとするドゥラメンテ。向正面では頭を上げ、ポジションを大きく下げた。
それでも、直線では驚異的な瞬発力を見せ一度は先頭に立つ。しかし、道中でかかった消耗は小さくなかったのだろう。最後、脚が止まったドゥラメンテは、福永祐一騎手が騎乗するディープインパクト産駒のリアルスティールに内から差し返された。
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