
JRA武豊の単勝1.5倍「大本命」惨敗から1年、今年の共同通信杯(G3)はG1級!? アルアイン弟の良血馬シャフリヤールほか実力馬多数参戦……
今年の共同通信杯はハイレベルの戦いが期待できそうだ。
クラシック候補の呼び声高いシャフリヤール(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)、エフフォーリア(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)がすでに参戦を表明していたが、これに加えてステラヴェローチェ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)陣営も共同通信杯からの始動を視野に入れていることがわかった。
シャフリヤールは昨年の「伝説の新馬戦」を制した。菊花賞当日に行われる新馬戦は過去、アンライバルドやブエナビスタ、スリーロールスをはじめ、ローズキングダムやヴィクトワールピサを輩出したことでも有名だ。昨年の勝ち馬であるシャフリヤールは、全兄が2017年の皐月賞馬アルアイン。主戦を任されている福永祐一騎手のクラシックパートナーとしても注目が集まっている。
エフフォーリアはデビューから2連勝で百日草特別(1勝クラス)を上がり3ハロン33秒4の鬼脚で快勝。父エピファネイアは、昨年の牝馬三冠に輝いたデアリングタクトに続く2年連続でのクラシック制覇が懸かっている。主戦が昨年の関東リーディングを取った期待の若手・横山武史騎手というのも、人馬含めて楽しみな存在だ。
ステラヴェローチェは2着に敗れた前走の朝日杯FS(G1)で初めて土がついたが、前残りの展開を後方から鋭く伸びて見せ場は十分。初経験となった良馬場のレースにも、問題なく適応し、収穫も多かった。父バゴは昨年の有馬記念(G1)を優勝したクロノジェネシスを輩出と勢いがある。
その一方で昨年の共同通信杯出走馬が、クラシック戦線で厳しい結果に終わったことも記憶に新しい。
昨年はデビューから3戦無敗を誇ったマイラプソディが武豊騎手とのコンビで出走。前年のホープフルS(G1)を制したコントレイル打倒の一番手と評価されていたこともあり、ファンは単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持した。
しかし、3着馬フィリオアレグロにも4馬身離される4着と大きく期待を裏切った。その後も連敗が続いて勝利から見放されており、晩成といわれるハーツクライ産駒としては、意外にも早熟だったのではないかと言われている。
また、先着したダーリントンホール、ビターエンダー、フィリオアレグロにしてもクラシックで結果を残すことは出来ず、レースレベルそのものにも疑問が残る結果となってしまった。
とはいえ、共同通信杯は近年の勝ち馬から後のG1馬ゴールドシップ、イスラボニータ、リアルスティール、ディーマジェスティ、スワーヴリチャードなどが活躍した出世レースであることも確かである。
昨年こそ不振に終わったが、今年の出走馬からクラシックを制する馬が出ても不思議はないだろう。
いずれ劣らぬ期待馬たちの熱い戦いが繰り広げられることに期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?